Pythonデータ分析試験の合格率と受験者の感想
こんにちは。Pythonエンジニア育成推進協会の吉政でございます。今回もPythonの人材育成に関して私見を述べたいと思います。
先日、試験開始2年9か月で受験者数1万人を超えたPython 3 エンジニア認定データ分析試験(データ分析試験)は経済産業省ガイドラインITSSのスキルマップにも掲載されている試験です。開始2年9か月で1万人の受験が多いか少ないかですが、皆さんご存じのメジャーな試験と比べて3倍から5倍速いペースでの達成になり、かなりのハイペースでの達成となりました。ここまで人気となった背景にあるのは、DXやデジタル化、マーケティングの重要性の認識が広がっており、これらを推進するうえで、データ分析のスキルが求められているからです。データ分析の重要性についてはこのコラムでも何回も触れておりますので、興味がある方は、バックナンバーをご覧ください。ちなみにPythonはデータ分析の分野でプログラミング言語としては一番使われている言語であり、非エンジニアの方でも学びやすいこともあって、エンジニア、非エンジニアともに多くの受験をいただいています。現在の受験者の比率はエンジニア4割、非エンジニア4割、学生2割になっています。学生さんにも将来の就職・キャリアに備えての受験が多い資格になっています。
データ分析試験の合格率と難易度
さて、このデータ分析試験ですが、お陰様で順調に受験者数が増えております。そこで、現状の合格率と受験された方の感想を共有したいと思います。 合格率は安定しており、現在全体で85%、非エンジニアで75%の合格率になっています。スコアの分布をみると、勉強した方としなかった方の差が明確にわかる分布になっており、合格された方の一番の山は850点前後に固まっており、不合格の方の一番の山は650点前後に固まっています。合格者と不合格者側それぞれに山がある形になっています。学習をされる際は最後までしっかりと学習をされるとよいと思います。データ分析試験は数値による分析のはなしになりますので、不得手の部分がないように理解することが重要です。
データ分析試験の受験者の感想
では、受験された方の感想について最近のアンケート結果から抜粋して紹介します。
「機械学習について理解を深めることができよかったです。」
「データ分析の基本を理解するのに役立ちました。」
「基礎的な技術でも、業務では使用したことがないコードを学習することができてよかったです。」
「実務でよく理解しないまま使用していたライブラリや分析手法を体系的に学べてよかったです。」
「データ分析の手法について学べた、python以外でも役に立つ知見を学べた。」
「近年、話題のデータ分析について学ぶことができてよかったです。機械学習を使い始めたが、新しいツールや用語が多くあり理解が難しかった。今回受験する過程で情報整理、理解することができたと思う。」
「AIエンジニア、データサイエンティストになるための基礎が身についたと思います。」
「機械学習の内容(内部)を知ることができてよかったと思っています。」
「機械学習に関する基礎的な知識を学べてよかったです。」
「'DX'等のキーワードが絡む施策・業務で活用できそう」
「プログラミングのことがある程度わかるようになった。」
「これまで営業の仕事をしてきたが、営業管理の業務に異動となり様々なデータの分析をするための勉強を行う必要に迫られた。データ分析の入門としてよい勉強になった。
自分の実力を把握する機会になったと思う。」
「試験日という期日を設けることでモチベーション高く、勉強を進めることができた。」
「機械学習について深く知れるようになった。」
「スクールでは飛ばしていた様々なメソッドや基礎がもう一度学びなおせた」
「体系的な知識を学び、それを対外的に公表できる実績にできた。受験に向けて学習したことでスキルが身についた。」
「データ処理の問題に対し場当たり的に対応していたため、体系的な式の不足を感じていました。試験を受けることで、知識の整理をすることができよかった。」
「データ分析に必要なパッケージに関する基本的な知識や操作を学ぶことができたので、今後実務で使用することがあったときに役立つと思った。また、機械学習を広く学ぶことができ、とても興味をもったので、これからも学んでいきたいと思いました。」
「あまり使用したことがない機能に触れることができた。」
「学習内容は浅くではあるものの、広く全体像をとらえることができた。」
「データ分析に関する知識を整理することができた。」
「おろそかにしがちな基礎的なことを、重点的に学習するきっかけとなった。」
「受験勉強をすることでデータ分析に関する知識をより深く理解することができた」
「試験勉強をする過程で理解を深めることができ、一定のレベルまで到達できたと実感することができた。」
「沢山知識を勉強しましたので、大変満足です。」
「Pythonで機械学習を行うまでの過程を学ぶことができた。体系的に分析ツールを学ぶことができた。」
「pickelなど知らなかった機能を知ることができた。numpyの演算やリスト内包表記には苦手意識があったが、それを体系的に学ぶことで克服できた。」
「この機会に再度Pythonを体系的に勉強することができ、体系的に知識として定着させることができた。また、自分の中でPythonについて理解が足りていない部分を確認することができた。」
「データ分析に興味があり、その勉強の第一歩として受けた。勉強過程も含め学びがあり満足している。」
「データ分析について勉強した経験があることを証明できると思う。」
「G検定取得の足掛かりになる基礎知識を習得できたと思う。」
「今後のキャリアで使用していくので、資格取得は勉強のきっかけとなった。」
「Pythonははじめてまだ数か月という期間なので、勉強の合間の中間テストみたいな感じで受けて実力を測って、自分がどの位置に今いるのかを確かめられるので、受けてよかったと思います。」
「実務のデータ分析にて活用できる知識やスキルを学ぶことができたと感じています。」
「データ分析で使用するサードパーティ製品について基本的な処理の動きを理解することができ。」
「文系出身のエンジニアのため、データ分析等の理系分野の内容は理解に苦しむと思っていた。しかし、Pythonデータ分析エンジニア試験の学習を行うことで、以前よりは理解をできるようになった。今回の試験で学んだ事が実務で活用できたので受けて非常に良かったです。」
「報奨金が貰えるモチベーションもあり、しっかり学習できました。」
「試験を受けることで基礎を一通り確認でき、曖昧に理解したままだった個所も再度理解を深められたので、試験を受けてよかった。」
「普段はツールを用いたデータ加工・可視化に関わっています。プログラムでのデータ処理や可視化にも興味があったので、その基礎が学べて良かったです。」
「自分のスキル向上に役立つと感じました。」
「試験を受けないとしっかりとした体系的な知識が身につかないと思ったので受験しました。特に機械学習の概念はしっかりした勉強をしないとあいまいな知識で理解したままになってしまうと思う。」
「機械学習ライブラリに関する基礎的な部分の知識が身につくので、AI関連の業務を行う際に最低限知っておくべきものとして良い指標になると思う。」
「業務でシステムの性能改善を行う際に、pandas,numpyを用いたコーディングを実施することがあり、本試験の知識が役に立った。これからの時代に多く使われていく言語を勉強することができた。」
「データ分析の学習をすることで、周囲にあるものを分析することへの意欲が強まった。引き続きPythonやそのライブラリの学習に励むためのモチベーションとなった。」
いかがでしょうか?今後受験される方の参考になると思います。今後社内でデータ分析試験を受験される方がいれば是非社内共有していただければ幸いです。
- 資格取得
年間登壇約20回、連載数15本以上、顧問先14社を持つマーケッター。著書「ITエンジニア向け企画力と企画書の教科書」大手企業の職級査定審査員
日本を代表する大手企業を中心にマーケティング支援を実施。日本のIT業界の発展のためには教育が重要であると考え、LinuxやXML、PHP、Ruby on Rails、Python、IPv6の検定試験を立ち上げ、運営組織の代表を歴任する。
吉政忠志(ヨシマサタダシ) 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事
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