データ分析試験が7/1に改定。問題4割入れ替え
こんにちは。Pythonエンジニア育成推進協会の吉政でございます。今回もPythonの人材育成に関して私見を述べたいと思います。お陰様で当協会のPython3エンジニア認定データ分析試験も開始して2年9か月で受験者数が1万人を超えました。受験いただいた皆様、推進していただいた皆様、ありがとうございました。
さて、Python 3 エンジニア認定データ分析試験が7月1日に改訂されます。今回の改定点は以下になります。マイナーバージョンアップになりますので、大きな変更ではありませんが、全問題の4割が変更になるため、現行問題で受験をされたい方、させたい方は6月30日までに受験をお願いします。
<データ分析試験の改定点>
・主教材を「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書第2版」に変更します。
・上記に合わせて、出題内容における、Python及びライブラリバージョンの変更 (新しい主教材に合わせてバージョンが変更になります)
- Python 3.10 / NumPy 1.22 / pandas 1.4 / scikit-learn 1.1 / Matplotlib 3.5に対応となりました。
※出題範囲と難易度は変更しません。
データ分析試験と呼んでいる、Python 3 エンジニア認定データ分析試験は、Pythonという名前がついているので、エンジニア向けの資格と思われがちですが、実際は約4割の方が非エンジニアを占め、非エンジニアの方の合格率が76%という、非エンジニアの方も学習すれば合格できる試験です。
◆非エンジニアがデータ分析試験を重要視する理由
冒頭で申し上げましたが、Python 3 エンジニア認定データ分析試験は開始より2年9か月で1万人の受験を達成しました。これは他のメジャーな認定試験と比べてもかなりのハイペースになります。その背景にあるのはデータ分析学習のニーズの高さがあります。データ分析をマスターすると、戦略や計画の数値による見えるかを実現しやすくなり、予実の精度を向上させやすくなります。それ故に、企業においては現場や管理職、役員まで、全ての仕事において見える化や予実の精度向上が求められるため、社内のデータ分析力を高めたい企業が急増しています。
そして、データ分析においてPythonはかなり利用されています。その理由は以下であると考えています。
1. NumPyやpandasなどのデータ分析に適したライブラリが豊富で、評価も高いため。
2. 非エンジニアでも学習しやすいため。(データ分析試験の受験者の4割が非エンジニアの方です。難易度が高いPythonプログラミングの出題はありません。)
3. データ分析業務を自動化したいニーズがあるため。(Pythonは自動化でよく活用されている言語です)
4. ベンダーロックインされずに自社でデータ分析のシステムを構築したいニーズがあるため。
上記の理由と背景により、Python 3 エンジニア認定データ分析試験が重視され、学習の習得度のチェックに活用されていると考えています。
いかがでしょうか?
参考になるところがあれば幸いです。
- 資格取得
年間登壇約20回、連載数15本以上、顧問先14社を持つマーケッター。著書「ITエンジニア向け企画力と企画書の教科書」大手企業の職級査定審査員
日本を代表する大手企業を中心にマーケティング支援を実施。日本のIT業界の発展のためには教育が重要であると考え、LinuxやXML、PHP、Ruby on Rails、Python、IPv6の検定試験を立ち上げ、運営組織の代表を歴任する。
吉政忠志(ヨシマサタダシ) 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事
対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 江東区 |