Python未経験者が抑えておきたい仕事で使う知識とは
Pythonの人材育成をされる企業が本当に増えました。私は今までもPHPやRuby on Rails、XMLやLinuxの認定試験を立ち上げ、企業の人材育成を25年ほど見てきましたが、Pythonは今までの技術とは違って、IT企業のみならず、一般企業の社員の育成が多いことが特徴になります。その部門も情報システム部門のみならず、データ分析を行うマーケティング部門や業務の自動化を推進する部門単位での受験も珍しくなくなってきました。これは社内でのデータ分析や業務の自動化、AI、機械学習などのニーズが強く、これらの分野で中長期的にPythonを使っていくことがおおよそ見えているため、企業内での育成が進んでいるものと思われます。
そのような状況の中で、企業の方から「Python未経者が学習を始めて、どの程度まで学習すれば大丈夫そうでしょうか?」というご質問をセミナー等でいただくことが増えてきました。この問いに対して正確に回答するのは難しく、その人がやりたい仕事によっても違ってくると思いますので、厳密には回答が難しいところです。
とは言っても、ここまで学習したらまずは大丈夫そうという線引きが欲しいところですよね。この線引きがあれば、学習のスケジュールもおおよそ立てられると思います。そこで、初学者がまずはここまで理解していれば、何とか大丈夫そうという学習目標を目安として設定しているのが、Python3エンジ認定基礎試験と同実践試験になります。になります。
このように書くと宣伝ぽく聞こえるかもしれませんが、実際にこれらの試験は「Pythonの文法と実践的に使っていく上で重要な仕様やライブラリの使い方を問う試験」なので、Pythonエンジニアとして、この辺りは抑えておいたほうが良いところを出題範囲にしています。つまり、この試験の合格を目標に学習を進めることで、Pythonを仕事で使うレベルの知識を抑えられるということなると思います。
このようにPython 3 エンジニア認定実践試験はPythonを仕事で使う上で押さえておきたい知識を問う試験なので、その教科書である書籍「Python実践レシピ」はそれなりのページ数(512ページ)になっています。ただ、お手に取っていただいた方々から、全方位的に必要な箇所が抑えられており、わかりやすく、良くまとまっているとご評価をいただいています。
では、Python初学者が、いきなりこの本を読んで大丈夫かといえば、プログラミング経験に不安を感じる方には、もうワンステップ踏まれたほうが良いと思います。そのような方は、Pythonの基本的な文法を理解してから、「Python実践レシピ」を読まれることをお勧めします。
Pythonの基本的な文法を理解できたかをチェックできる試験はPython 3 エンジニア認定基礎試験になります。Python未経験者の方が学習を始める際はまずはこの試験を目標に学習をされ、その後にPython 3 エンジニア認定実践試験を目標に学習をされ、合格されると、Pythonを仕事で使う上で、押さえておきたい知見をマスターしたことになると考えています。
いかがでしょうか?人材育成の指針になれば幸いです。
- 資格取得
年間登壇約20回、連載数15本以上、顧問先14社を持つマーケッター。著書「ITエンジニア向け企画力と企画書の教科書」大手企業の職級査定審査員
日本を代表する大手企業を中心にマーケティング支援を実施。日本のIT業界の発展のためには教育が重要であると考え、LinuxやXML、PHP、Ruby on Rails、Python、IPv6の検定試験を立ち上げ、運営組織の代表を歴任する。
吉政忠志(ヨシマサタダシ) 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事
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