Python用語のCPythonやJythonとは?
こんにちは。Pythonエンジニア育成推進協会の吉政でございます。
Pythonについて調べているときに「CPython」や「Jython」のようなPythonと似た名前の言葉が出てきて、困惑したことはありませんか。実は、狭義での「Python」はプログラミング言語の文法などをまとめたルール(言語仕様)になります。それを実際に動くように実装したものが「CPython」や「Jython」などの「リファレンス実装」というソフトウェアです。Pythonで何かを作ろうと思ったら、このリファレンス実装のいずれかを使って開発を行うことになります。
今回は、リファレンス実装の一部を紹介をいたします。
Pythonのリファレンス実装のうち、一番多く使われているものはC言語で実装されたCPythonですので、広義で「Python」といえば「CPython」のことを指すのだと思います。しかし、目的に応じて他のリファレンス実装を使っている人もたくさんいます。
## CPython
一番初めのPython実装であり、C言語で書かれています。たいていは新機能が一番早く提供される実装です。普通、「Python」といえばこのCPythonを指します。
## Jython
Javaで書かれているPython実装で、Javaライブラリを使うことができます。Javaが関係するアプリケーションで使われることが多いです。
## PyPy
完全にPythonで書かれたPython実装です。他の実装には見られない、スタックレスのサポートや、JIT(Just in Time=実行時)コンパイラなどの高度な機能をサポートしています。
## Python for .NET
内部ではCPythonを使用していますが、 .NETアプリケーションによって管理されているため、 .NETライブラリを使うことができます。
## IronPython
C#で書かれたPython実装で、こちらも .NET Framework上で動きます。Python for .NETとの技術的な違いは省略しますが、現在ではこちらの方が人気があります。
いかがでしたでしょうか?
少しでも人事部の方々へのPythonへの理解になれば幸いです。
それでは今日はこの辺で。
- 資格取得
年間登壇約20回、連載数15本以上、顧問先14社を持つマーケッター。著書「ITエンジニア向け企画力と企画書の教科書」大手企業の職級査定審査員
日本を代表する大手企業を中心にマーケティング支援を実施。日本のIT業界の発展のためには教育が重要であると考え、LinuxやXML、PHP、Ruby on Rails、Python、IPv6の検定試験を立ち上げ、運営組織の代表を歴任する。
吉政忠志(ヨシマサタダシ) 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事
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所在地 | 江東区 |