目標達成の方法と行動を継続するコツ(後編)
前編では、「目標達成の方法4ステップ」と「目標達成の失敗につながる原因」をご紹介しました。
後編では、目標達成のための行動を継続するコツや、目標達成しやすい人の特徴をご紹介します。
|目標達成のための行動を継続するコツ|
目標は短期のものから長期までさまざまです。しかし、目標を達成するためには継続が欠かせません。「目標を立てたのに1ヵ月で飽きてやめてしまう」、「年度初めに立てた目標が到達できない」という人は、行動を継続するためのコツを意識してみましょう。行動を継続するためのコツを紹介します。
◆小さな目標を立てる
目標に対して計画を立てるときには、必ず小さなステップに分けるようにします。大きな目標は遠く感じられるかもしれません。小さな目標は、少しずつでも定期的に達成できます。
ゲームをクリアすれば達成感を得られるでしょう。同じように達成したことで喜びが生まれれば、次のステップを達成したいという気持ちも高まります。小さな達成しやすいステップを達成し続けることで最初は遠く思えた目標も近づくでしょう。
目標達成の進捗状況を把握するためにも、小さなステップを設定して達成を記録するようにします。進捗状況、ステップの達成状況を記録することで目標達成に近づいていることを自覚できれば、達成できそうと感じるはずです。自分にやはり遂げる力があると自己効力感を得ることは目標達成に欠かせません。
目標が長期にわたっていて本来は自分にとって苦手分野である場合には、小さなステップを達成する度に自分にご褒美を用意してみてください。例えば、苦手な分野である勉強や不得意なことにチャレンジする場合です。
なかなか気が進まない計画の場合には、ご褒美のことを思い出してみてください。また、目標が長期スパンでモチベーションがつづかない場合にも、定期的な目標があることでやる気を維持することができます。
◆目標達成によって得られるメリットを具体的に考える
目標達成のために必要なモチベーションを保つためには、目標達成で得られるメリットを考えておきましょう。目標達成することで自分が何を得られるのか、どのようになるのかを考えます。人からの評価だけでなく、自分がどのように感じるかもイメージします。
また、目標達成したらこんなことがしたいとイメージしておきましょう。こんな仕事がしたいといった将来の展望や次の目標を考えておくと胸が高まります。
◆目標を周囲にも伝える
目標を設定すると、ついつい自分の中に秘めてしまいがちです。失敗したらどうしよう、まだ目標まで遠いし気恥ずかしいと感じるかもしれません。
しかし、目標達成するためには目標を会社の同僚や上司、家族など周囲の人に伝えることをおすすめします。目標を周囲に話すことで逃げ場がなくなって、達成のための責任感が生じます。責任感から目標を達成しなければという意識することができるでしょう。
一方で誰にも話さない、隠した目標は責任が生じません。失敗しても恥をかいたり、ダメージを受けたりしない一方で甘えが出てしまいます。甘えが目標達成から遠のく原因になってしまうかもしれません。
◆周囲の人を頼る
目標達成が難しい場合は、周囲の人やアドバイスを思う存分に活用しましょう。他人の成功事例を参考にしない人もいますが、目標達成のためには他人の力も利用してください。成功者の体験談やアドバイスは、まずは素直に聞き入れましょう。
自分に合わない方法と感じたやり方であっても、自分なりにアレンジして取り入れてみてください。食わず嫌いせずに試してみるようにおすすめします。
|目標達成しやすい人の特徴|
目標達成するためには、身近で目標達成している人を真似してみましょう。同じ程度の能力や才能でも成功すると人失敗する人がいます。目標達成をしやすいタイプの特徴をまとめました。目標達成のために何をすればいいのかわからないという人もまずは周囲の模倣からスタートしてください。
◆周囲の人や環境のせいにしない
目標達成するタイプの人は、自分が得た結果を周囲や環境のせいにしません。目標達成するかどうかは自分の行動が招くものだと理解します。
逆に失敗する人は、試験の難易度が高すぎる、時間がないからできないと自分以外に結果の責任を求めます。手持ちの要素や状況によって左右されると考えてしまうタイプは、何度目標を設定しても達成できません。
今まで目標を達成できなかった人は、どこに失敗の原因があるのか、自分の行動や過ちに向かい合うことからスタートしましょう。
◆心から「やりたい」ことを目標に据えている
目標を達成するためには、自分が本当にやりたい、目指したいと考えていることを目標にしてください。人のパフォーマンスが最も高くなるのは、やりたいことにとりくんでいるときです。
目標達成できない人の多くが、本当はやりたくないことに向かってやりたくない努力を続けています。やりたくないことに対してはやる気も出ないし、行動を継続できません。
目標達成できない時には、それが本当にやりたいことなのか振り返ってみてください。本当にやりたいことを新しく目標に設定すれば、意欲も高まるはずです。
◆障害をチャンスととらえられる
目標達成のためには、困難も少なくありません。目標を達成できるのは、困難やストレスに対して真摯に向かい合える人です。逆に目標を達成できない人は、失敗を恐れてストレスに耐えられなくなってしまいます。
目標を達成のための困難や課題を、自らを成長させるためのチャンスと捉えられる人は成功しやすい人です。逆に失敗したらどうしようとリスクを怖がる人はストレスに弱く成功から遠ざかってしまいます。
◆自分の成長を前提に目標達成に向かっていける
目標を達成する人は、自分が成長を続けることができると信じています。自分の成長を信じて努力や研鑽を続けることは並大抵ではありません。
失敗する人の多くは、今の自分では無理と自分で決めてしまっています。今は無理でもこれからできるようになる、自分はこれから成長できると信じられる人が目標を達成できるでしょう。
|目標達成の方法まとめ|
目標を達成するためには、自分の努力だけでは不十分な場合もあります。人の助けを借りたり、自分のステップアップを実感するためのツールを使ったりすることも目標達成のために有効な方法です。
適切な目標設定、行動の振り返りを継続できれば大きな目標であっても高確率で達成できます。自分が目標達成するためには何が必要なのか考えてみましょう。
自分の課題や今までの研鑽を可視化するためには、システム手帳や日報アプリといったツールの活用も検討するようおすすめします。
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