帆船で企業研修!?世界で今注目される帆船研修とは?
前回は、セイルトレーニングの概要についてさらりと紹介しましたが、今回はセイルトレーニングは他の研修プログラムと比べ、どんな特徴があるのかをご紹介します。
■セイルトレーニングの3つの特徴
まず皆さんが思うのは・・・
船に乗ったからといって何が変わるのか?
そんな簡単に人が変わるのか?
なんてことではないでしょうか?
そう簡単に人間が変わるのではなく、「変わるきっかけ」が含まれるのがセイルトレーニングです。
セイルトレーニングには陸上で行う研修とは異なり、大きく分けて3つの特徴があります。
①帆船での航海って、実は社会生活そのものなんです
社会には予想できない出来事が沢山あふれていて、状況を判断し対応する力が要求されます。
自分の思い通りにいかなくて、もがいていませんか?
そこで自信をなくし、あきらめてしまう癖が付いていませんか?
ならば、先に社会を「経験」しておくことで変わります。
帆船での航海も同様に予測不可能で判断を問われます。
航海するにはマストに登り、ロープを引き、舵を取り、24時間航海し、交代で操船し、食事を作り、眠ります。
「いやだ!」と言って逃げ出す事も手を抜く事も出来ません。
今出来る事に全力で取り組む事で互いに責任と信頼が芽生え、感謝し合えます。
時間をかければ徐々に身につく社会人としての資質に、帆船では短期間で気づき、実行に移す事が可能です。
非日常空間が集中力と緊張感を持続させ、自分の殻を打破するきっかけを作るのです。
②「教わる」のではなく「気づく」ことが自然とできる
一般的な研修では「静かにしなさい」「あれはだめ」「これはだめ」と注意・抑制されますよね?
果たしてそれは効果的なのでしょうか。
一時的には効果を発揮しますが、持続することは難しいのです。
帆船では「静かにしないと夜中に操船当番の人たちが眠れない。」「あれは危険だからやってはいけない」という事に自然と気づきます。
自分達で気づき実行する事により、自然に作られるルールは深く心に刻まれます。
与えられた作業(仕事)の意味を理解すると自らが目標設定し、達成感を導き出す事ができるのです。
帆船ではカリキュラムだけではなく船内生活を通して同時進行で複数の気づきを得る事が可能です。
③たった2つの約束事
多くの研修では事前にたくさんの約束事があります。
しかし、多くの約束事があればあるほど、参加者は圧迫され、それだけでやる気をなくしていませんか。
本来の実力を発揮できてないのでは?
本来の力を発揮し、新しい自分の力を知ることが重要なのです。
セイルトレーニングでの約束事は、たった2つしかありません。
・フルバリューコントラクト = 互いを尊重しあう環境を継続する事。
・チャレンジ・バイ・チョイス = 自らの意思で判断し行動する事。
このたった2つの約束事から、自分の立ち位置を客観的に判断し、仲間を思いやったり、逆に相談しようという意識が生まれる事で、リーダーシップやフォロワーシップ、コミュニケーション能力、チャレンジ精神やレジリエンスといったものが自然と身に付きます。
この3つの特徴はどれも参加者に「変わるきっかけ」を作っているだけで強制はしません。
その強制力のない働きかけだからこそのセイルトレーニングによる研修の効果は、研修終了から時間が経過しても持続することが学術研究でも確認されています。
(詳細はダウンロード資料中に記載されておりますので、ご参照ください)
セイルトレーニングの魅力について、少しでもご理解いただけたでしょうか?
次回はセイルトレーニングについて、もう少し詳しく解説してみます。
- モチベーション・組織活性化
- リーダーシップ
- コーチング・ファシリテーション
- チームビルディング
- コミュニケーション
自然環境でのダイナミックな活動を通じて、自らに気付きを得ることで、潜在的な意識を顕在化して意識や行動の変革につなげる教育を実践しています!
神戸大院修了。和歌山大学にて、マリンスポーツを活用した教育プログラムの研究開発に従事し、各種関係団体(ISPA等)での指導員養成課程を修了。日本アウトワード・バウンド協会をはじめ、神戸大学や和歌山大学等でプログラムや授業を担当。
小原 朋尚(オハラ トモヒサ) 一般社団法人グローバル人材育成推進機構 理事
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