「壮年よ大志を抱け」
これは日経ビジネス2014年4月14日号の巻頭特集、
「シルバー維新」の中の一つの記事のタイトルです。
2030年には労働人口が5000万を切ると見られ、
一方で老年人口は増える中、「シルバー世代」の活用は避けられない。
そして、昨年には60歳から65歳までの雇用継続が義務化されたこともあり、
人材育成ご担当者にとってもこれからますます重要な課題です。
丁度、先日、この「シルバー世代」にあたる、60代の幹部が多く参加した研修を
担当したばかりだったこともあり、「壮年よ大志を抱け」というタイトルに興味を惹かれました。
その研修のテーマは、セルフリーダーシップ。幹部として、
今後変わりゆく企業展開においてリーダーシップを発揮する上で、
重要な軸となる自分の「価値観」、仕事への「思い」を改めて考えて頂くものです。
60代前半の参加者も、自らもおっしゃっていましたが、
一般的には、ゴール間近、「逃げ切り」、と考えられている世代。
人材育成担当しては、投資するなら、将来が長い若手に、と考えられている世代ではないかと思います。
しかし、2日間の研修後には、以下のようなコメントが数多く出ました。
「困った(笑)。まだまだやりたいことが見つかった。もっと頑張りたい」、
「今日よりも更に良い自分が明日にはいると思える」、
本気でそうおっしゃっている感じが伝わり、思わず涙ぐみそうになりました。
同時に、そんな感覚が得られるキャリアを築かれてきたことへの憧れも感じました。
そして、こんなイキイキとした「大志を抱く先輩方」が多い会社は強いだろう、と。
新入社員が入るこの時期からゴールデンウィーク明けにかけて、
若手のモチベーション低下をどうするか?といった話題も人材育成の課題として挙がり、
若手向けの研修を考えることも多いですが、若手のモチベーションなどを考える上でも、
実は上の世代への取り組みを見直すことが近道になるのかもしれないと感じました。
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「グローバル&自立型人材育成」をミッションとし、プログラムの企画・開発・コーディネートを手掛け、講師としても活躍!
海外のトップビジネススクール(HBS・LBS・IMD等)、国内外のトップトレーナー(HRDコンサルタント、コミュニケーション・異文化・語学スペシャリスト等)との協働で、400社以上の企業向け人材育成に携わっている。
福田 聡子(フクダ サトコ) グローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社 代表取締役社長
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