効果的な英語学習はプル型か、プッシュ型か?
英語力の底上げは多くの人材育成ご担当者にとって長年の課題です。
グローバル人材育成を加速化させるにあたり、ネックとなるこの課題をなんとか解決せねば、
ということでお問い合わせも増えています。
英語力向上において、ここ数年、フィリピンなどの新興国のリソースを活用しての低価格の語学留学や
ネット上のサービスなどが急劇に増えており、企業向けとしても急速に認知され始めてきています。
しかし、例えばフィリピン人から英語を学ぶ、ということは、ほんの10年前まではほとんど有り得ないことでした。
ところが、欧米よりもむしろアジアでのビジネスが増えているといったケースも多く、
その場合、必ずしもネイティブの英語でなくともよい、という考え方が広まってきています。
そして、こうしたリソースを上手く教育体系に組み込むことで、従来よりも、
教育予算を抑えつつも効果的な英語力の底上げを可能にする。
そんなことが見えてきたのではないでしょうか?
では、英語力の底上げに向けて、どのようなサービスを組み込むべきか?
例えば、PC上で実施できる英語学習サービスや、携帯で出来る英語学習サービスなどを例にとった場合、
考えるポイントの一つには、サービスそのもの価格だけではなく、サービスの性質があります。
「プル型」か「プッシュ型」か?
ここで言う「プル型」とは、利用者が自ら、PCを開いて専用サイトにアクセスするなど学習において、
能動的なアクションが求められるサービスです。
逆に「プッシュ型」は、講師から利用者の携帯に直接電話がかかってくるなどのサービスを意味します。
「プル型」の方が基本的なコスト(月額使用料など)は「プッシュ型」よりも安い場合が多いです。
そこで、「プル型」にすべきか、というとそうでもないケースもあります。
利用者に「やる気」がある場合は、利用者自らが、能動的にどんどんサービスを
活用していくので、コストパフォーマンスは高いです。
しかし、 英語の底上げが必要な層の多くは、「やる気」が高くない場合のほうがむしろ多いのではないでしょうか?
その場合には、ある程度、英語を話す自信がついてくるまでは、「プッシュ型」のサービスを利用した方が、
結果的には修了率も高くなり最終的な費用対投資効果も良かった、ということが起こります。
このような形で、対象層の心理的側面にも着目して、
適切なサービスを活用していくとで道を切り拓く糸口が見つかるかもしれません。
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「グローバル&自立型人材育成」をミッションとし、プログラムの企画・開発・コーディネートを手掛け、講師としても活躍!
海外のトップビジネススクール(HBS・LBS・IMD等)、国内外のトップトレーナー(HRDコンサルタント、コミュニケーション・異文化・語学スペシャリスト等)との協働で、400社以上の企業向け人材育成に携わっている。
福田 聡子(フクダ サトコ) グローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社 代表取締役社長
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