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1on1ミーティング成功の鍵は上司が握っている

約8割の企業が興味関心を持っている1on1ミーティング

ビジネスコーチ株式会社が2017年に実施した「1on1ミーティングに関するアンケート」(※)によると、32.1%の企業が既に1on1を導入しており、51.1%が導入に興味があると回答をしています。全体で見れば、実に8割の企業が1on1に興味関心を持っていることになります。
※190件の回答

1on1ミーティング(以下1on1)とは、「上司が部下の成長を促進するために行う育成時間のこと」であり、定期的に短いサイクルの中で行っていくものです。決して上司が報告を求めて指導するような人事評価面談の時間ではありません。部下が仕事で得た成功体験や失敗体験、いま抱えている悩みや課題を共有するようなあくまでも部下を中心としたミーティングです。導入企業は業種業態、従業員規模に関わりなく、広く一般的に採用、検討されている人材育成方法でもあります。

1on1が求められている背景

1on1を導入している多くの上司・部下のコミュニケーションに改善を期待しています。組織内でスムーズな意思疎通が図れていなければ、業務の生産性は上がりようもありません。

上司と部下のコミュニケーションについて、以前はお酒の席がありました。いわゆる飲みニケーションと呼ばれるものです。しかし、これも時代の変化とともに過去のものとなり、業務時間以外で上司と部下が腹を割って話す機会は年々減少していきました。

さらにこの状況に追い打ちをかけたのが新型コロナウイルスの猛威です。在宅やリモートワークの勤務を余儀なくされた企業も多く、対面でのコミュニケーション機会を奪っていってしまったのです。

コロナにより社内コミュニケーションの在り方は大きく変わりました。いまや報連相も会議もほとんどがオンライン上で行われています。1on1も同様で、オンラインに切り替えて実施している企業が多いようです。

1on1に必要なのは上司の○○力!

せっかく導入しても社内に1on1が浸透していかない、というケースも珍しくありません。その原因の多くは「上司の認識違い、フィードバック能力の欠如、傾聴力のなさ」があるようです。つまり、一言でいえば上司の面談力が足りないということです。

冒頭で申し上げた通り、1on1は「部下が成長するための時間」です。そのため、上司は部下が話すことに熱心に耳を傾けて関心を寄せ、共感することが大切なのですが、部下の評価や進捗管理などを上司から一方的にするものだと勘違いしている方もいます。

1on1を導入してみたものの、期待していた成果を得られない原因は、多くの場合、上司の側にあるということです。効果的かつ継続的に1on1を実施するためには、まず上司が1on1の目的を理解し、実施時のポイントを正しく押さえておく必要があるのです。

逆に1on1の導入を見送る企業は、面談をする上司の理解不足、スキル不足をしっかりと把握しており、ただ単純に仕組みを導入したところで効果が出ないことを知っているからです。

1on1を始めることをゴールしない

とても当たり前なことのように聞こえますが、「うちの会社でも1on1を導入するぞ!」と経営層や人事部だけが意気込んでスタートしても、残念ながら全く成果はあがりません。

実際に1on1を行う上司と部下が、その意義や目的を正しく理解していなければ、「1on1は意味がない、時間の無駄」と捉えてしまいます。これでは部下が成長するどころか、悪影響を及ぼしかねません。

1on1を成功させるためにも、まずは上司が1on1の目的、実施方法、ポイントを押さえ、
部下のためを思って本気で向き合い、言葉を尽くすことが必要不可欠です。

1on1は一気に生産性が急上昇するものではありません。中長期的な視点で時間をじっくりかけて取り組む人材育成方法であり、着実に1on1を実行していくことで上司・部下のコミュニケーションが改善していくものなのです。

  • コーチング・ファシリテーション
  • チームビルディング
  • コミュニケーション
  • ロジカルシンキング・課題解決
  • 営業・接客・CS

年間200冊の読書量に裏打ちされた豊富な知識で、お客様の課題を解決に導く

2017年より株式会社ヒップスターゲートに参画。前職での人事経験を活かしてお客様への提案活動に邁進。現在は営業部門責任者として、オンライン研修の営業、社内勉強会の普及、後進育成に心血を注いでいる。

遠藤 孝幸(エンドウ タカユキ) 株式会社ヒップスターゲート セールスマネジャー

遠藤 孝幸
対応エリア 全国
所在地 渋谷区

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