複業による経験が人を大きく成長させる
◆複業という新たな働き方
多くの企業で働き方改革への取り組みが進み、これまでとは違った新たな働き方が注目されるようになってきました。 その一つが「複業」という働き方です。一般的に"ふくぎょう"と言えば副業をイメージされる方も多いでしょうが、次のような違いがあります。
副業…本業の他に、空いた時間を利用して行うサブ的な仕事を掛け持ちすること
複業…複数の仕事を掛け持ちすること(メイン・サブという序列がない)
ビジネスパーソンが会社に所属しながらお小遣い稼ぎをしている場合は「副業」であり、本業と同程度で様々な仕事を同時並行でこなし、収入元を複数ある場合が「複業」と言えるでしょう。
ここ最近、後者の複業が注目を集めている背景には、仕事をパラレルに経験することが自身のスキルアップやキャリア開発において非常に重要な要素の一つであることが挙げられます。複業には本業だけでは得られない知識やスキルなどを他の仕事で体得できる可能性が十分にあるのです。知識やスキルの幅が広がれば、その分だけ対応できる業務の幅も広がりますし、それぞれの仕事が相互に良い影響をもたらしてくれる可能性もあります。
つまり、複業は他の仕事で得た人脈や経験が、別の仕事に新たなチャンスにつながるシナジー(相乗)効果が期待できるというわけです。
◆人は経験から学ぶ
マイケル・ロンバルドとロバート・アイチンガーは「人はおよそ70%を経験から学び、20%は上司・先輩からの助言・フィードバックから学び、 10%は研修(トレーニング)や書籍などから学ぶ」と提唱しました。この法則を「 70:20:10 の法則」と呼びます。
しかしながら、ただ単純に複業で多くの仕事を経験すれば良いかというと、そうではありません。その経験を他の場面でも使えるように転用することが重要なのです。組織行動学者のデービッド・コルブが提唱した経験学習モデルに代表されるように、「経験→内省→概念化→実践」の 4段階サイクルを繰り返すことによって、人は学び成長していきます。
こうした成長の好循環サイクルを自分自身で積極的に取り入れていこうとするならば、まさに複業は自己成長にうってつけの方策なのです。複業は同時並行でいくつもの仕事を掛け持ちすることになるので大変さはありますが、そのぶん多くのことを経験することができ、充実感や達成感を得られる働き方だといえるでしょう。
今後は国や企業も一人ひとりが自立した柔軟な働き方を推奨していくように思われます。そうした流れの中では、どのように働き、いかに成長していくのかを自分自身で選択していかなければなりません。
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年間200冊の読書量に裏打ちされた豊富な知識で、お客様の課題を解決に導く
2017年より株式会社ヒップスターゲートに参画。前職での人事経験を活かしてお客様への提案活動に邁進。現在は営業部門責任者として、オンライン研修の営業、社内勉強会の普及、後進育成に心血を注いでいる。
遠藤 孝幸(エンドウ タカユキ) 株式会社ヒップスターゲート セールスマネジャー
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