小池東京都知事誕生の秘訣は、即断力だった!

2016年7月31日に行われた、東京都知事選挙。

小池氏の得票数は、他の候補を圧倒しました。

小池氏の290万票に対し、増田氏は180万票、鳥越氏は135万票。
有力候補2人の合計得票数に匹敵する票を集めたのですから、まさに圧勝です。


ここで、時系列で都知事選を振り返ってみましょう。

6月29日、小池氏が立候補を表明。
自民党東京都連会長石原伸晃氏に推薦を依頼するも、「7月10日の参院選の投開票後に結論を出したい」と返答された。

7月6日、「このままでは自民党からの推薦が得られない中での立候補になるが、東京の改革のために覚悟を持って臨みたい」として正式に立候補を表明。

その後、自民党では増田寛也氏の推薦を正式に決定。
7月10日に東京都連幹部会で擁立が決定され、11日には増田氏の記者会見。

この動きを受け、小池氏は7月10日に東京都連に出していた推薦願を取り下げ。
同日、新宿区の韓国人学校貸し出し予定地を視察。


一方、野党4党の動きですが。
6月21日、今回の都知事選の対応について幹事長・書記局長会談を開催。
参院選と同様に都知事選にも野党統一候補を擁立することを決定。

7月8日、石田純一氏が野党統一候補としてならと、立候補を表明。すぐに撤回。

7月12日、鳥越俊太郎氏が記者会見で都知事選への出馬を発表。民進党が鳥越氏擁立を決め、これに、共産・社民・生活が同調し、統一候補とした。
統一候補に名前が挙がっていた古賀茂明氏、立候補を表明していた宇都宮健児氏は記者会見で出馬断念を表明。

7月14日、都知事選挙告示日


7月21日、鳥越氏、週刊文春に抗議文を送付。
7月25日、小池氏が障碍者施設を視察。(26日、相模原市殺傷事件発生)
7月26日、石原慎太郎氏が、小池氏を「大年増の厚化粧でうそつき」と批判。
7月30日、民進党岡田代表が、代表選不出馬を表明。

 

小池氏の動きを見ていて感じたのは、無駄のない行動をしているな、ということ。
自民党に推薦願を出しても、受け入れられないと見るや、さっと取り下げ。
政策上のキーポイントとなと場所には、きちんと足を運んでいます。
「知事に当選する!」という目的に向かって、まっすぐに進んでいます。

そして、「厚化粧」発言に対しても。
むやみに反論するのではなく、逆手にとってしまいました。
「弁護士と相談して」「抗議文を送る」などとは、決して言いません。


「即断」とは、目的に向かうことを第一に考えることで実現できます。
影響度の高いこと、効果の高いことに 優先的に取り組むことです。


ほかの候補者、自民党、民進党など、敗れた側はどうだったのか。
「後出しじゃんけんだから、こっちが勝つ!」という、根拠のない自信に頼っていたのではないでしょうか?

 

選挙とは、相手があるものですし、情勢の変化に即した行動が求められます。
今回の選挙では、小池氏の「絶対に都知事になる!」という決断と、状況に応じた即断が、その後の行動において他の候補者をリードすることになったと思うのです。

 

即断とは、決してむやみやたらに決めてしまう、目の前の事実だけで決断することではありまえん。
大きな目標に向かって、本当に大切なものをたいせつにすること。
そのためには、小事はさっさと片づける、深追いしないことなのです。

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