「不都合な事実」を受け入れる決断をするために
今日は、東日本大震災発生から満五年ですね。
追悼や関連する番組や報道が、先日から続いています。
大地震や原発事故という「不都合な真実」を受け入れる決断は、どのようにすればいいのか?
この視点から、考えてみたいと思います。
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「不都合な真実」を受け入れる決断をするために
大地震や原発事故は、「起こってほしくない事実」ですね。
日本には「言霊信仰」があり、不吉なことを言うとそれが起こる!という考え方が
ずっと根付いています。
結婚式で切れる、分かれる、おしまいという「忌み言葉」を使わないようにして
いるのも、その名残です。
起こって欲しくない事象が起こると、人間はどうするのか?
怒り、嘆き、悲しみ、我を忘れて 感情のままに行動してしまいます。
当時の菅首相が原発視察を強行し、災害対策本部で怒鳴り散らしていたことをご記憶の方も多いことでしょう。
「いったいどうなっているんだ!」
「責任者は誰だ?!」
「俺が直接指示をする!」
「東電は許さないからな!」
すさまじいばかりの言葉を吐き続けていました。
菅氏の元々の性格もありますが、一国の総理大臣であってもこういうことはあるのだということを、しっかりと教えていただきました。
でも、起こってしまったものは仕方がありません。
どうすれば被害が最小限に食い止められるのか、そのためにどんな行動を取ればいいのか。
頭を切り替えなければいけないはずです。
東京電力や原子力規制委員会の責任追及も大切ですが、それより先にやるべきことがあるはずなのです。
「不都合な真実」が起こってしまったら。
まずは、冷静になることです。
起こってしまったものは、仕方がない。
そう思うより、仕方がありません。
そのうえで、事実を確認して。
「この状況で、最も良い行動は何か?」と考えることです。
少なくとも、責任者を見つけ出して処罰することではありません。
「不都合な事実」が起こった時に、責任者を見つけ出して怒鳴りつけることを繰り返していれば。
人は、不都合な事実を隠そうとします。
うわべだけを取り繕い、何もなかったかのように振る舞います。
でも、いつかは隠し通せなくなってしまいます。
そして、手遅れになってしまって費用も時間も労力もかけて、後処理をすることになってしまいます。
これを「仕方がなかった」とは言えないでしょう。
早目に対処しなかった怠慢だと思います。
私も、こうした事例をたくさん見てまいりました。
世の中には、自分にとって都合のいいことばかり起こるわけではありません。
部下のミス、子供がテストで悪い点を取った、取引先とのトラブルなどなど。
「不都合な真実」は、あなたの知らないところで起こっています。
でも、「起こってしまったことは仕方がない」と一旦は受け止めないと。
いま以上に不都合なことが、起こりうるのです。
被害が拡大するのです。
「不都合な真実」を受け入れる決断とは。
まずは、冷静になって事実をありのままに受け止めること。
そのうえで、現時点でどうすることが一番いいのかを考えること。
そして、不都合な真実を知らせてくれたことに感謝すること。
そうすれば、最悪の状態を招くことが無いでしょう。
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高島 徹(タカシマ トオル) 株式会社決断力 代表
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