障がい者採用面接で配慮すべきこと:NGワードと確認ポイント
		近年、多様な人材の活躍推進が求められる中、障がい者雇用は企業成長に不可欠な要素となっています。しかし、初めて障がい者採用に取り組む企業では、面接時にどのような点に注意すべきか、戸惑うこともあるかもしれません。
そこで今回は、障がい者採用面接におけるNGワードと、安心して選考を進めるために確認しておきたいポイントをまとめました。
障がいの種類に応じた配慮の重要性
障がいのある方との面接では、個々の障がいの特性に合わせた配慮が不可欠です。例えば、
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聴覚障がいのある方:オンラインでのチャット面接や、筆談、手話通訳者の同席などを検討する必要があります。
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視覚障がいのある方:面接資料の事前提供や、音声による説明、誘導や代読などのサポートが必要となる場合があります。
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パニック障害のある方:オンライン面接の導入や、個室など落ち着いた環境での面接、休憩時間の確保などが考えられます。
 
このように、障がいの種類によってコミュニケーションの方法や必要なサポートは異なります。応募者の方の状況を事前に確認し、柔軟に対応することが大切です。
面接時のNGワード(一般採用と同様です)
障がい者採用においても、以下の質問は応募者の適性や能力とは関係のない事柄であり、差別につながる可能性があるため避けるべきです。
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本籍・出生地に関する質問
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家族構成・資産に関する質問
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思想・信条・宗教に関する質問
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男女雇用機会均等法に抵触する質問(性別による差別的な質問など)
 
これらの質問は、応募者の基本的人権を侵害する可能性があり、採用選考の公正性を損なうものです。
面接時に確認しておきたいポイント
障がいのある方が安心して働き、能力を最大限に発揮できる環境を整備するために、以下のポイントについて確認しておきましょう。ただし、質問をする際には、必ず**「障がいのある方にも気持ちよく働ける環境づくりをしたいので、障がいについてお聞かせください」「合理的配慮の提供をできるだけ実現したいので、障がいについてお聞かせください」**といった前置きをし、理解と配慮を示すことが重要です。
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障がいの状況について
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具体的な障がいの種類、程度
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日常生活や業務遂行における具体的な影響
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直近の体調や、1か月後から就業が可能かどうか
 
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通院・服薬の状況
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通院の頻度や時間帯
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服薬している薬の種類や量、副作用
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緊急時の連絡先や対応
 
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生活習慣について
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1日3食を規則正しく摂っているか
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睡眠時間や起床時間
 
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障がい特性について
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どのような状況で障がいによる影響が出やすいか
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障がい特性が発症した場合の具体的な症状や頻度
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発症した場合、どのような対応が必要か(休憩、声かけ、医療機関への連絡など)
 
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これらの情報を事前に把握することで、入社後の具体的なサポート体制や合理的配慮の内容を検討することができます。例えば、食事や睡眠が不安定な場合は、生活指導や相談支援が必要となるかもしれません。また、障がい特性の発症時に長期の休みが必要となる可能性があれば、休職制度や代替要員の確保などを検討する必要があるでしょう。
障がいのある方が安心して話せる環境づくり
面接においては、NGワードに注意するだけでなく、応募者の方が安心して自身の状況を話せる雰囲気づくりが何よりも大切です。
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質問の意図を丁寧に説明する:なぜこれらの質問をするのかを明確に伝え、不安を取り除くように努めましょう。
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共感的な姿勢で耳を傾ける:応募者の言葉に真摯に耳を傾け、理解しようとする姿勢を示しましょう。
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プライバシーへの配慮を徹底する:得られた個人情報は適切に管理し、選考以外の目的で使用しないことを明確に伝えましょう。
 
障がい者採用は、企業にとって多様な視点や能力を取り込む絶好の機会です。適切な配慮と丁寧なコミュニケーションを通じて、お互いにとってより良い採用活動を目指しましょう。
    このコラムを書いたプロフェッショナル
			
			
				
			
				
					
						
							衛藤 美穂						
						
						
							サンクスラボ株式会社 クライアントサポートチーム						
					
					法人営業13年以上経験、心理カウンセラーの資格保有。
福岡県出身。 アメリカの大学で心理学と人間関係を学ぶ。
サンクスラボ入社前は不動産、メーカー、教育関係の仕事を経験。約2,500社以上の管理職、取締役に対して提案営業、問題解決等を行う。
				
			
			
			
						
							衛藤 美穂						
						
						
							サンクスラボ株式会社 クライアントサポートチーム						
					
法人営業13年以上経験、心理カウンセラーの資格保有。
福岡県出身。 アメリカの大学で心理学と人間関係を学ぶ。
サンクスラボ入社前は不動産、メーカー、教育関係の仕事を経験。約2,500社以上の管理職、取締役に対して提案営業、問題解決等を行う。
法人営業13年以上経験、心理カウンセラーの資格保有。
福岡県出身。 アメリカの大学で心理学と人間関係を学ぶ。
サンクスラボ入社前は不動産、メーカー、教育関係の仕事を経験。約2,500社以上の管理職、取締役に対して提案営業、問題解決等を行う。
| 得意分野 | コミュニケーション、営業・接客・CS、ビジネスマナー・基礎、語学 | 
|---|---|
| 対応エリア | 全国 | 
| 所在地 | 那覇市 | 
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