行動から見る心理学 その3
前回の『行動から見る心理学』その①と②では、
心理学なのに心ではなく行動を扱う行動主義という考え方をご紹介しました。
この行動主義をベースとした『あなたの「行動」から人生を科学する』という講演より、
今回は「行動」の仕組みについての内容をお話したいと思います。
人間が行動を起こす“動機”は大別すると以下の2つしかありません。
1.メリット/快感情を得る
2.デメリット/不快感情を避ける
ここから行動の4つの原理を導くことができます。
【行動原理 その①】
ある行動の結果として、メリット/快感情が得られるとその行動の発生頻度は増加する
例)あるお店で買い物をしたときに店員さんの対応が素晴らしく、
とても良い気分になり次からもそのお店で買い物をするようになる。
【行動原理 その②】
ある行動の結果として、メリット/快感情が得られなくなるとその行動の発生頻度は低下する
例)先ほどのお店でお気に入りの店員さんが辞めてしまうと、
自然とそのお店から足が遠のいてしまう。
【行動原理 その③】
ある行動の結果として、デメリット/不快感情がもたらされるとその行動の発生頻度は低下する
例)仕事中に私語をしたところ上司から別室に呼び出されて説教をされ、
それ以後私語を慎むようになる。
【行動原理 その④】
ある行動の結果として、デメリット/不快感情がもたらされなくなるとその行動の発生頻度は増加する
例)上司が長期出張で不在となると、再び仕事中に私語をするようになる。
極論すると人間の行動はこの4つの原理によって規定されていると言えます。
この4つの原理は非常に強力で、
上記の例のようにメリット/快感情やデメリット/不快感情を認識していないケース、
すなわち無意識の行動にも影響を及ぼします。
では、どのように無意識の行動に影響を及ぼすのでしょうか。
引き続き、次回お話していきたいと思います。
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公認心理師/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント/二級FP技能士
【専門領域】産業精神保健、認知行動療法、ストレスマネジメント
臨床心理専攻。専門学校で学生の心理及びキャリア相談を担当。EAP事業会社にて、カウンセリング部長として企業のメンタルヘルス全般をサポート。約2000件の従業員への臨床に携わる。外資系会社から商社、組合・公務員団体等多岐にわたる研修を実施。
島倉 大(シマクラ ダイ) エグゼクティブコラボレータ―
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