プレイングマネジャーに必要な作業
こんにちは。石田淳です。
物事を教えることが上手い人は、
望ましい行動を具体的な言葉として伝えることに長けています。
では、「具体的な言葉」とはどのようなものでしょう。
「お客様には、もっと丁寧な言葉遣いで接して」
「急ぎの案件なので、できるだけ早めにお願い」
「この工程の作業には細心の注意を払ってほしい」
「ヒヤリ・ハットはすぐに報告するように」
「○○さんとはもう少しコミュニケーションを取ったほうがいい」
「(見込客への)接触回数を増やすべきじゃないか?」
ビジネスの現場で使われがちなこうした言葉の数々。
どれも「具体的な言葉」とは呼べないということは、もうお分かりかもしれませんね。
なぜ具体的と呼べないか。
それは「具体的な行動を表わしていないから」です。
「丁寧」とはどんな行動か?
「早め」とはどんな行動か?
「細心の注意」とは何をどうすれば実現できるのか?
「すぐに」とはどのくらいの時間か?
「コミュニケーションを取る」とはどんな行動のことか?
「もう少し」の頻度は?
接触回数は何回増やせば「もう少し」になるのか?
細かいことかもしれませんが、数値化できて、計測できるものこそが「行動」です。
自分(マネジャー)が思っている「丁寧」や「早く」の概念は、
相手にとっては「普通」のこととは限りません。
マネジャー自らが、「これがこちらが求めている行動だ」ということを
明確に示さなければならないのです。
「自分は忙しいプレイングマネジャー。そんなに手取り足取りの時間はない」
そう考える人もいるかもしれませんが、そうしなければ「十人十色の普通」を
一括に標準化することは難しいでしょう。
逆にメンバー1人ひとりにかける指示の時間が増えてしまうのです。
毎日とても忙しいプレイングマネジャーこそ、
こうした「行動を示す具体的な言葉」を考える時間が必要なのです。
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米国ビジネス界で大きな成果を上げる行動分析を、日本人に適したものに独自手法でアレンジ。「行動科学マネジメント」を日本で初めて確立。
「教える技術・続ける技術」でおなじみ、行動科学マネジメント日本第一人者。精神論を一切用いない行動分析学を応用したマネジメントモデルが、各界から圧倒的支持を受ける。人材育成で苦境に陥った数多くの企業を再生、過去研修企業は1,000社を超える。
石田 淳(イシダジュン) 株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長
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