【伝え方が9割】「最近の若者は」といっても解決しない
おもしろいデータがあります。離職原因のランキングで、
1位と3位が人間関係に関することなのです。
そして、1位は、「上司と合わない」。
上司は、部下に対して「最近の若者は粘り強さが足りない」などと思っています。
一方、部下は、上司に「昔のやり方を押しつけないでほしい」などと不満をもっています。
お互いに相手のせいにしているのです。
そんな状況では、良いパフォーマンスをするどころか、転職を考える人も増えるでしょう。
この問題も、「伝え方を学ぶこと」で解決できるのです。
こんな話を伺いました。会社の新人がちょくちょく遅刻をしてくる。
気合いを入れ直し、立派な社会人になってほしいという願いをこめてその上司は言ったとのこと。
入社したときに自分が言われたコトバを。
「遅刻するなんて、やる気ないなら帰れ!」
そうしたら、なんと、その新人は帰ってしまったとのこと。
上司はびっくりしたそうです。
気合いを入れるどころか、まさか、本当に帰るとは。
「いや、帰れって言われたので。パワハラな上司でイヤだなと思いました」
と、のちに語ったとのこと。
何でこんなことが起こってしまったのでしょうか。
それは、コミュニケーションが、時代とともに変化しているからです。
上司は、自分の経験と同じように言えば、新人も同じように反応すると思いがちですが、
間違いです。
では、何と言えばよかったのか?ヒントは、新人にあります。
いまの新人は、合理的で、一昔前よりも、みんな頭がいいです。
一方で、失敗経験が少ないので、打たれ弱い。
それを知った上でこう言ってください。
「きみはできるのに、遅刻みたいな、つまらないことで評価落としたら、もったいないよ」
これが、今の時代の正解です。
まず「きみはできるのに」。『認められたい欲』という伝え方の技術。
人は認められると、その通りのパフォーマンスを出したくなるのです。
さらに「もったいないよ」。これは『嫌いなこと回避』。
評価が落ちるのはイヤですよね。
伝え方の正解は、自分の中にありません。相手の中にあるのです。
−−−−−−−−−−−−−−−
人事の皆さん
伝え方は、誰でも学べます
センスではなく、技術があるんです
- モチベーション・組織活性化
- リーダーシップ
- マネジメント
- チームビルディング
- コミュニケーション
伝え方の力で、会社を、人材を、サービスを強くします。
伝え方は「センス」ではなく、「技術」です。
誰であっても、学ぶことができます。
同じ商品なのに、売れる人と売れない人がいます。
同じ仕事なのに、評価される部下と評価されない部下がいます。
同じアドバイスなのに、信頼される上司とされない上司がいます。
ちがいは、「伝え方」。
ビジネスで伝え方は、売上に直結します。
佐々木圭一(ササキケイイチ) 『伝え方が9割』著者/コピーライター/上智大学非常勤講師/作詞家
対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 港区 |