「リスキル」とは?VUCA時代に求められる人的資本とは
今回は、これからの時代に求められる
人材育成について書いてみたいと思います。
この記事をお読みいただくと
変化の時代、人事の在り方について
考えるきっかけになるかと思います。
今回は経済産業省
「持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会報告書」
人材版伊藤レポートを参考にして
私なりの解釈でお伝えしていきます。
このレポートには、これからの変革の方向性についての記述があります。
今も続いているコロナ禍や、デジタルなどの技術による
第四次産業革命、グローバル化
いわずもがな少子高齢化、人生100年時代など
激しい変化がおこる環境の中で、
組織の人材育成はどのように変わっていくのか?
組織に所属する人の活かし方についてー
<人的資源・管理>
これまでは「すでにあるものを使う」という「資源」という考え方を
人に適応させた人的資源という考え方が主流でした。
資源なので、管理をする対象です。
<人的資本・価値創造>
これからは、人材を資本として考え、投資をし
価値創造をおこなっていく。
つまり、人材を管理から創造の対象へと
移行するという概念に変わっていくわけです。
<変化に対応する要素>
後者を実現するための要素として
たとえば、積極的対話
発信・対話が
価値創造のストーリーを伝えることになります。
キャリアにおいても
多様化する個(個人)のニーズに
対応し、多様な経験ができるようにしていく。
これまでのような個と組織の関係性が相互依存ではなく
個の自律・活性化にシフトしていくこと。
人材を囲い込む時代ではなく、選ばれる組織であること。
<人事の在り方>
このレポートに具体的な比率が掲載されていますが
日本では人事部門は、価値提供部門ではなく
管理部門としてみなされている率が
グローバルな視点から見ても低いとのこと。
前述した変化が起こる中、
いまや、人事は管理部門ではなく
経営層を巻き込んでの人材戦略をおこなう部門であり
その権限を持つ必要があるということ。
<人材戦略・リスキル>
人材戦略の中には、個人・組織を活性化させる。
いくつかの要素があげられているのですが
最近、聞かれる「リスキル」という言葉があります。
リスキルの説明は、レポートの中の記述ではありませんが
ちょっとご紹介しておきます。
世界経済フォーラムの年次総会
通称「ダボス会議」でも2020年1月
「リスキリング革命」の重要性について言及しています。
リスキルとは、
再教育や再訓練と訳されます。
とくに、デジタルなど変革するビジネス環境に
適応する人材を育成する。
わかりやすく言えば、すでに活躍している選手に
時代にあった新しい装具を使いこなせるように
育成するイメージでしょうか。
こういう動きが、人的資本に投資をして価値創造するということです。
余談ですが、似た言葉に
リカレント教育という言葉があります。
人生マルチステージの時代。
何度でも学び直しが必要で
リカレント教育は生涯学習、生涯を通して
大学などで学び直しをすることです。
双方の違いは、リカレント教育は個人フィールドの学び直しで
リスキルというのは、組織内という意味合いが強いといえるでしょう。
今後、人事戦略として、いまいる人材を
時代の変化に合わせてスキルを身に付けていくサポートを
していくことは必要不可欠ですね。
- モチベーション・組織活性化
- キャリア開発
- リーダーシップ
- コーチング・ファシリテーション
- 営業・接客・CS
人材業界で20年以上の実績があり、コンサルタントや講師として様々な組織や人の”働く”をサポートしてまいりました。その豊富な経験が強みです!
最大手人材会社でキャリアコンサルタント・研修講師(西日本研修立ち上げ)。在職中は各賞の獲得、有名サイトでは登録660社のうち西日本第5位のコンサルとして掲載される。その後JAL系研修会社で多種多様な企業研修の実績あり。キャリ・ソフィア代表。
木山 美佳(キヤマ ミカ) 株式会社キャリ・ソフィア 代表取締役
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