人間性を磨く環境づくり
いつもありがとうございます。生きがいラボの福留です。
これまで、従来の人事制度の根本原理である「アメとムチ」を捨てた
逆発想の人事制度の3つのポイントをお伝えしました。
1.等級制度をなくす
2.評価と給与を分離する
3.キャリア開発制度を中心に据える
今回から3番目の「キャリア開発制度」の内容についてお伝えします。
キャリア開発制度をシンプルに言うと、
①どんな知識・スキルを、②どんな方法で習得するか、について
会社がサポートする内容を決めることです。
「誰が」「どんなタイミングで」などの個別的な事項については、
上司と本人が面談のなかで相談しながら意思決定することになります。
何から何まで制度で規定するのは無理があります。
事前に決められないことは、その都度、意思決定すれば良いのです。
1番目の「知識・スキル」に関しては、3つの側面に分けて考えます。
まず1つ目が、「人間性」です。
人間性は知識やスキルではありませんが、
人生を豊かにするためには必要不可欠ですので、あえて含めています。
人間性のなかでも特に重要な項目は、
「規律性」「責任性」「積極性」「協調性」「自律性」の5つです。
これらの習得方法ですが、最も効果的なのは360度評価制度によって
複数名からのフィードバックを行ない、「気づき」を促すことです。
例えば、協調性に課題がある社員がいたとして、
上司一人からの評価だと「上司は自分を分かってくれない」という
言い訳も言えますが、
複数名から同じ評価があると、少なくとも「周りにはそう見えている」
という事実を受け入れざるを得ません。
人が変わる時には、まず現状に「気づく」必要がありますので、
360度評価制度によって気づきやすい環境を作り出すのです。
もちろん言うまでもなく、360度評価の評価結果が給与に連動すると、
素直に反省することができなくなりますので、
あくまでも成長のための情報として位置づけることが大切です。
次回は、知識・スキルの2番目と3番目をお伝えします。
生きがいラボ株式会社 代表取締役 福留 幸輔
このコラムを書いたプロフェッショナル
福留 幸輔(フクトメ コウスケ)
代表取締役
アメリカのグローバル企業が導入を進めている人事制度である「ノーレイティング」。日本で広く認知される前の2010年から、点数づけや格づけ、正規分布調整などを廃止した「ノーレイティング型人事制度」の設計・運用コンサルティングを展開しています。

福留 幸輔(フクトメ コウスケ)
代表取締役
アメリカのグローバル企業が導入を進めている人事制度である「ノーレイティング」。日本で広く認知される前の2010年から、点数づけや格づけ、正規分布調整などを廃止した「ノーレイティング型人事制度」の設計・運用コンサルティングを展開しています。
アメリカのグローバル企業が導入を進めている人事制度である「ノーレイティング」。日本で広く認知される前の2010年から、点数づけや格づけ、正規分布調整などを廃止した「ノーレイティング型人事制度」の設計・運用コンサルティングを展開しています。
得意分野 | モチベーション・組織活性化、労務・賃金、人事考課・目標管理、キャリア開発、その他 |
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対応エリア | 北海道・東北(北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県) 関東(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県) 信越・北陸(新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県) 東海(岐阜県、静岡県、愛知県、三重県) 近畿 中国(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県) 四国(徳島県、香川県、愛媛県、高知県) 九州・沖縄(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県) |
所在地 | 吹田市 |
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