ITの進化に追い付いていない人材育成
AI(人工知能)を使ったチャットサービス、チャットGPT。
私も使用しましたが、正直驚きました。
全ての言葉に対応しているわけではないと思うのですが、
「今後のIT業界」「パーパス経営」などのキーワードで検索すると
専門的かつ分かりやすい説明が返ってきました。
研修講師の仕事を奪われるかと思ったほどです!
さて、IT化はかなり進み、人材育成の場面においても
タレントマネジメントによる社員の個別特性の把握や
エンゲージサーベイを用いて組織と社員とのつながりを
分析するといったことが行われています。
研修では、オンラインでの研修が急増しました。
今後はVRなどを用いた研修なども増えてくるでしょう。
ただ、ハード面は進化しているのですが、ソフト面は
その進化に追い付いていないように思います。
私が25年前に大学の論文で書いた「情報管理と人材育成」で
こう記しています。
「今後、情報技術が発展するのは明確ですが、その情報を用いて
意思決定を行う人材を育てなければ、十分な効果は期待できません。
なぜなら、コンピューターは責任を持たず、人が責任を持つからです。
責任をもって情報を判断し、意思決定する人材が必要です。」
この言葉は今でも当てはまるのではないでしょうか。
タレントマネジメントシステム自体は素晴らしいものだと思います。
しかし、そのシステムを使って、適正な評価や配置、人材育成を行う
ことができる人材は育っているでしょうか。
エンゲージメントサーベイも現状把握をするのに有効なツールですが、
それをしっかりと分析して改善に結び付ける人材は育っているので
しょうか。
オンライン研修は普及しましたが、受講者は集合研修のように仕事と完全に
場所を切り離して、研修に集中しているのでしょうか。
講師はオンライン研修でも集合研修と同等の効果を生み出しているので
しょうか。
今後もITの技術は進んでいくでしょう。
しかし、ITを開発する人材、運用する人材の育成は注目されているものの、
最終的に適正な意思決定を行うことができる、情報を経営に活かすことのできる
人材を育てることは、あまり注目されていないように思います。
情報を用いて適切な意思決定ができる人材。
育てる必要があるのではないでしょうか?
P.S. もしもITが意思決定まで完璧にこなしてしまったら、
人間の存在価値はどうなるのか。少し怖いですね。
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「研修設計のノウハウを広めています」
効果的な研修や人材育成を行なうためのワークショップ開催や資料提供、ファシリテーター派遣を行っています
今までに設計した研修は2000件以上。その満足度は90%以上いただいております。
真剣に人材育成に取り組んでいる企業・自治体や担当者様のパートナーとして
全力で支援し、人材育成で組織を元気にしたいと考えています。
飯島 宗裕(イイジマ ムネヒロ) 一般社団法人日本研修コーディネーター協会 代表理事/人材育成コンサルタント・日本酒コンサルタント
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