ブレインストーミング、正しく行っていますか?
ブレインストーミング、通称「ブレスト」。
付箋を用いてアイデアを出していくシンプルな方法が支持されて
会議などで使われる場面をよく目にするようになりました。
ただ、「本当のブレインストーミング」ができているケースを見ることが
あまり多くありません。単に個人の意見を付箋に書いて、それを共有して終わり。
というケースがあまりにも多いのです。ちなみにこれでは効果はありません。
ブレインストーミングは発想法で知られるA.F.オズボーンが考案した手法です。
そのルールは4つ。
1、批判厳禁(結論厳禁という考え方もあります)
2、自由奔放
3、質より量
4、結合改善
その中で、1~3はよく守られているのですが、4の結合改善ができていない
ケースが多く、単なるアイデア出しで終わってしまっているのです。
そもそも、なぜブレインストーミングを行うのか。
それは、個人個人が持っている「固定概念」を外し、新たな発想を生み出すこと。
それこそがブレインストーミングの最大の効果だと私は考えます。。
個人が書いた付箋を単に発表するだけでは、誰の固定概念も外れていません。
各個人の固定概念の中で考えられたアイデアの集合体に過ぎないのです。
つまり、各個人が書いた付箋を出し合ってから、本当のブレインストーミングは
始まるのです。他のメンバーの意見を見て、「こんな考えもあるんだ!」と感じた
瞬間が、自分の固定概念が外れたとき。そこから、自分が新たに発想した付箋を
書いて増やしていかなければなりません。(これが結合改善です)
テーマにもよりますが、私の場合、最初に出された付箋の量を1.5~2倍になるまで
アイデアを考えさせます。(最初に出された付箋が全体で50枚だったら、100枚に
するまで発想を広げていく)
ちなみに、ブレインストーミングの基本的な考え方として、1000のアイデアのうち
光るアイデアは2~3と言われています。さて、それだけの発散が行われていますか?
ツールを使うことは大切です。
ただし、その使い方が間違っていては、本当の効果は出ません。
一度、正しいルールでブレインストーミングをやってみてください。
かなりの時間とエネルギーが必要になることがわかるはずです。
でも、それが正解。
コーヒーなどを飲みながら、リラックスして楽しんでやってくださいね!
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「研修設計のノウハウを広めています」
効果的な研修や人材育成を行なうためのワークショップ開催や資料提供、ファシリテーター派遣を行っています
今までに設計した研修は2000件以上。その満足度は90%以上いただいております。
真剣に人材育成に取り組んでいる企業・自治体や担当者様のパートナーとして
全力で支援し、人材育成で組織を元気にしたいと考えています。
飯島 宗裕(イイジマ ムネヒロ) 一般社団法人日本研修コーディネーター協会 代表理事/人材育成コンサルタント・日本酒コンサルタント
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