コロナ後の働き方
【ヒューマン・タッチ レター vol.98】
みなさん、こんにちは。株式会社ヒューマン・タッチの森川です。
コロナの状況が落ち着いてきました。
まだまだ予断は許さない状況だと思いますが、
マスクの着用基準の変更など、通常の生活に戻りつつある様に感じます。
企業側も働き方をどうするか、いろいろな動きが出始めていますね。
完全に出社に戻す会社もあれば、
新しい働き方として出社と在宅のハイブリッドを提案する会社もあります。
どれが正解か、組織の視点では難しい選択です。
従業員がからすれば、在宅勤務のメリットとして、
勤務の負担が減った、睡眠時期が増えた、家族との新しい生活の形が定着した、
人間関係面談で心理的な負担が減った、など聞かれます。
デメリットも、仕事と生活の区別がつけづらい、パソコンやデスクが快適でない、
会社携帯持っている社員だけ忙しい、在宅出来ない部署は不公平、などありますね。
また、管理監督者は様相が異なる様です。
出社がある程度もとめられ、職場での電話や来客対応が必要になったり、
webを使ったコミュニケーションが難しくなったり、より負担を感じる方もあるようです。
前回も触れましたが、「組織」「管理監督者」「従業員」
それぞれには「価値」(大切にしている考え、大切にしたい考え、ありたい姿、など)があります。
コロナ後の働き方は、このせめぎ合い(戦い⁈)でもある様に思います。
出社を促す呼びかけをしても、強制力が働かない場合は全く従業員が戻ってこない、
なんて話も聞きます。
それぞれの立場からみると、この攻防、なかなか妥協し難いものがあります。
従業員側からは一度味わった心地よさ手放したく無いですし、
企業側からすれば感染拡大防止から仕方なく実施した在宅、
不信感もあるし現場主義だ、と完全に戻したい。
改めてこの機会に会社の「価値」を整理してみるのも良いかも知れません。
組織の大切にしている考えを言葉にして表現してみます。
役員の皆さんだけで検討するよりも、
可能であれば、従業員参加型での実施も検討されてはいかがでしょうか。
みなで言語化した「価値」は、個人の「価値」との重なりに目が向きやすいと思うのです。
重なりを意識した時に、在宅、出社、ハイブリッド、どの手段が適切か、
戦い、ではなく、協業、の視点で検討が進むと有難いと感じます。
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森川 隆司(モリカワ タカシ) 株式会社ヒューマン・タッチ 代表取締役 臨床心理士 公認心理師
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