テレワーク下のコミュニケーション
【ヒューマン・タッチ レター vol.59】
みなさん、こんにちは。ヒューマン・タッチ森川です。
「業務委託で仕事をしているような感覚だ」
ある大手企業様に転職したものの、コロナ状況下ですぐに
テレワーク勤務になった従業員の方からのコメントです。
しっかりと人間関係ができる前にテレワークとなり、
業務の引継ぎもままならず、取り急ぎ作業として切り出せる業務を淡々と行う、
このような状況が続いているとのことです。
本人としては、業務について聞くことさえ「テレワーク」「人間関係の未構築」
から難しく、まして、「ワークエンゲージメント」「モチベーション」などを
高めて仕事に前向きになれるかと言えば、難しいとのこと。
加えて、「中途入社として期待されている」「即戦力として力を発揮したい」
との思いが強い場合には、「力が発揮できないもどかしさ」「自分のふがいなさ」
「会社への不満」「見通しに対する不安」などから、心身への影響が出てくる
ことも考えられます。
もちろん企業側も、テレワーク前提で募集をかけて、引継ぎなども
テレワークを想定していたわけではないはずで、
初めての対応で何とか工夫しながら苦労が多い状況であることは間違いありません。
しかし、テレワークが現実として進む中、
このような「孤立無援化」していく従業員への対応は、喫緊の課題と考えられます。
同じように、「孤立無援化」のリスクがあるのが、「新卒新入社員」の皆さんです。
7月ごろからは、ようやく出社しての研修や配属が始まった企業様も多いと思いますが、
聞くと
「先輩社員が受けてこられた研修が受けられていない(テレワークで不十分)なかで、
自分たちは現場で通用するのか」
「今受けている研修内容は、そもそもコロナ禍での営業スタイルとマッチしているのか」
「そもそも現場にお客様がいない。実地での訓練がほとんどできていないが大丈夫か」
「勤務日数が減らされている。現場でのOJTが受けられていない」といった「不安」が多く聞かれます。
「認知の変容」だけではいかんともしがたい問題ですね。
「Web会議の前には必ず5分間、雑談の時間を設ける」
「15時からは、人事部主催で毎日オープンなWe会議ルームを15分間開催し、雑談する」
「常に、チャットやWeb会議システムの音声をつなげるようにしておく」
お客様でも様々な工夫をされて、今だからこそ、
ICTを使った創意工夫のあるコミュニケーションの実践を開始されています。
エビデンスのある方法でなくとも、まずはグループ単位で
グループ長の責任でやってみて、修正していく姿勢が大切なのではないかと感じています。
- モチベーション・組織活性化
- 安全衛生・メンタルヘルス
- コーチング・ファシリテーション
- チームビルディング
- コミュニケーション
通算500社以上のコンサルティング、900件以上の復職面談、年間100件以上のセミナーをこなすメンタルヘルス対策専門コンサルタントです。
メンタルヘルス対策の仕組みづくり、個別休職復職支援、ラインケアセミナー、セルフケアセミナー、全員面談、ストレスチェック、職場環境改善、災害・自死等の危機対応など、「こころ」の視点から、「いきいき職場づくり」をトータルに支援いたします
森川 隆司(モリカワ タカシ) 株式会社ヒューマン・タッチ 代表取締役 臨床心理士 公認心理師

対応エリア | 全国 |
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