「職場の特殊性とストレス対策」
【ヒューマン・タッチ レター vol.44】
みなさんこんにちは。ヒューマン・タッチ森川です。
前回のコラムで、アフターコロナでのメンタルヘルス対策をお伝えしました。
今後起こるであろう問題への対応として、反響が大きいことを感じております。
コロナ前からもそうでしたが、企業様からのご相談で多く聞かれるが
「うちの業界は特殊だから…」「うちの会社は伝統的に○○だから…」
というストレス要因の分析です。
ストレスは、個人の要因、職場の要因、職場外の要因、
サポート資源(助けてくれる資源)などから構成されているといわれています。
ですので、「職場の要因」として、上記の理由はもちろん間違いではないと思います。
ただ、この「特殊性」ばかりに目を向けると、ストレス対策が打ちにくく
なることもあると感じます。
現在、船員の皆さんへのメンタルヘルスに取り組んでいますが、船内という
特殊な環境なので…を理由にすると、
「仕方がないね…」「特別な解決策がいるね…」
が前面に出てきてしまうように感じます。
現在、コロナ・テレワークの状況。
前回は、自然災害との違いを強調し、その対策をお伝えしました。
矛盾するようですが、その特殊性に目を向けすぎるのもどうかと思うのです。
「業務」というある種ストレスのかかる作業を実施する際には、
基本的な就業環境など、「特殊性」と同様に、まずは大切にすべき点もあると思います。
・給与はきちんと支払われているか
・勤務時間がきちんと管理されているか(残業や休日出勤、振替休暇など)
・就業環境は整っているか(集中できる場所、デスク、機器、通信環境など)
・上司はきちんと意識を向けて、話を聴いてくれるか
⇒心地よい(勤務を継続しやすい)就業環境が整っているか
「特殊性」が際立つ今だからこそ、これらの基本を見直してみることも
大切ではないでしょうか。
- モチベーション・組織活性化
- 安全衛生・メンタルヘルス
- コーチング・ファシリテーション
- チームビルディング
- コミュニケーション
通算500社以上のコンサルティング、900件以上の復職面談、年間100件以上のセミナーをこなすメンタルヘルス対策専門コンサルタントです。
メンタルヘルス対策の仕組みづくり、個別休職復職支援、ラインケアセミナー、セルフケアセミナー、全員面談、ストレスチェック、職場環境改善、災害・自死等の危機対応など、「こころ」の視点から、「いきいき職場づくり」をトータルに支援いたします
森川 隆司(モリカワ タカシ) 株式会社ヒューマン・タッチ 代表取締役 臨床心理士 公認心理師
対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 船橋市 |