小人の声
【ヒューマン・タッチ レター vol.33】
みなさん、こんにちは。森川です。
突然ですが、皆さんには、頭の中に「小人」はいませんか?
私の頭の中には、結構たくさんの小人が住んでいます(と考えています)。
小人はとても働き者で、24時間365日、常に働き続けています。
頭の中で働いているわけなので、何か作ったり壊したり、といった作業をしているわけではなくて、
考え、計算し、予想し、推測しています。
ここで問題です。今の私の小人は、何と言っているでしょうか??
「社員が残っているんだから、自分が先に帰るわけにはいかないだろう!」
「先に帰ったら、大した器ではないな、と言われるんじゃないか!」
「立派で、頼りがいがあって、頼もしい、ぶれない人間でいなければならないぞ!」
現在、夜の20時。明日は祝日。
早く帰って夕食を取りたいのですが、小人の声は、益々やかましくなります。
いつの間にか、小人の声で頭がいっぱいになっている自分がいます。
小人の厄介なところは、少しでも彼らに耳を傾けると、
倍々ゲームで声が大きく聞こえてくるところです。
ましてや、今日のように、空腹なときには、さらに倍、というように。
小人のおかげで、仕事が進んだり、危ない場面に出くわすことを避けることも
できるとは感じています。
決して悪者ではないですし、自分の特徴の1つでもあるのは確かです。
ただ、ここで小人の声に従って、バリバリ働き続けることは、
自分が今望むことなのか?
では、自分とは何なのか。小人が自分自身なのか?
小人が自分自身でないとすれば、自分はどこにあるのか?
いろいろな思いが巡ります。
小人は自分の一部ですが、彼ら以外にも自分はいると考えるようにしています。「リトルホンダ」ならぬ「リトルモリカワ」です。
よくよく考えると、小人は「言うだけ番長」です。
彼らの声は非常に大きいのですが、実際に私を操縦する権利を持っているのは「リトルモリカワ」です(と考えています)。
小人たちの言うがままに、従って動くのか、
その声は大きくても、それにとらわれずに、
「自分が何をしたいのか」を基準に自分自身を操縦するのか、
大きな違いがあるように思います。
私自身の個人的な体験では、小人の声に従って動いた場合、
一時的には「快」を得たように思うのですが、最終的には「不快」になることが多いように思います。
というわけで、家に帰ろうと思います。お疲れ様でした。お先に失礼します。
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森川 隆司(モリカワ タカシ) 株式会社ヒューマン・タッチ 代表取締役 臨床心理士 公認心理師
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