働き方改革の真の目的~業務効率化と業務品質向上を両立させる

今回は、
●生産性の高い働き方の実現は
ダイバーシティ推進を加速させる第一歩となる
について一緒に考えていきたいと思います。
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■限られた時間で、生産性高く働く
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例えば、
「仕事が終わるまで、時間をかける」
という働き方が常態化している職場環境を
ご想像いただくと、いつでも残業できる人材が
重宝されるであろうことは、容易に想像がつく
ことと思います。
しかし、少子高齢化が加速する日本社会においては、
ますます家庭と仕事の両立を志向する人が増加し、
時間の制約を持って働く人が増えることが想定されます。
だからこそ、職場で働く一人ひとりが、限
りられた時間の中で生産性を高めることを
意識した働き方を実現できれば
“すべての人”が力を発揮しやすい環境作りの
第一歩になると、私は考えています。
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■生産性向上=業務効率化と業務品質向上の両立
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「生産性を高める」ということは、
単に業務の効率化を図り、業務時間を短縮化する
ということだけではないと私は考えています。
私が重要視しているポイントの1つが、
【業務効率化と業務品質向上を両立させる】
という考え方です。
具体的に現場で起きている事例としては、
働き方改革を実行して残業は減ったが、
それと同時に業務品質も低下、実施できる
業務量も減ってしまい、その分管理職が
かぶって仕事をしている、といった状況が
よく見受けられる実態です。
これでは、せっかくの働き方改革の取り組みが
一部の社員にしわ寄せが行く形を作ってしまい、
真の目的であったはずの「生産性向上」を
果たせぬまま・・ということになりかねません。
特に、コロナ渦によってテレワークが浸透した
企業等では、今一度、“生産性とを高める”という
目的を果たしているだろうか?と今一度
振り返り、考えていただきたいと思っています。

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■生産性向上に向けて実践した2つの具体策
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弊社では、コロナ過以前からテレワークを実践し、
また少人数の会社でもあることからも、
常に生産性を高めるべく業務改革に取り組んでいます。
創設し4年半が過ぎましたが、時間あたりの
チーム生産性は、年を追うごとに1.5倍~程度
実際に高まっている状況です。
もちろん、当初から生産性向上を常に意識できて
いたかと言えば、そうではありません。
当社の場合、業務量が一気に増加すると、
一時的に仕事に追われる形となり、メンバー
ひとりひとりが十分なパフォーマンス発揮に至らず
その結果、思わぬミスを招いたり、
コミュニケーションミスにつながってしまうことがありました。
そこで各々が生産性向上のために考え
行動したことの共通したものが以下の2点です。
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(1)突発的な業務発生を極力なくす
(2)計画的に業務を進める
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(1)突発的な業務発生を極力なくす
→急な予定変更等による調整事やコミュニケーションを
極力少なくするため、事前の打ち合わせなどで
丁寧に意識合わせを実施。
(2)計画的に業務を進める
→互いの役割分担を明確化し、スムーズな業務授受が
できるよう、先回り対応内容も含めてスケジュール共有。
これら2つの取り組みによって、より計画的に
業務に取り組めるようになり、時間的にも、精神的にも
余裕を持つことができたと実感しています。
その余裕によって、更にチームの生産性向上が
加速するような多様なアイデアも生まれやすくなることにも
繋がっていくと確信しています。
働き方改革やダイバーシティ推進の担当者の皆様にも、
改めて【業務効率化と業務品質向上を両立させる】
という視点で、自社の実態を把握する機会を
設けていただければと思います。
このコラムを書いたプロフェッショナル
細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
得意分野 | 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、キャリア開発、リーダーシップ、マネジメント |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 千代田区 |
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組織開発 しなやか組織改革プロジェクト
◆技術系企業に特化したDE&I推進支援 ◆実践型・人材育成アプローチで社員の意識浸透を促し、形骸化しない組織改革を実現

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