社員が辞めない組織とは?〜成功体験を積んでもらう

「社員が辞めない組織とは?〜依存型ではなく自立型人材を育成する」のコラムでは、
社員が会社を辞める理由から“依存型”の社員から、自分のキャリアを冷静に
判断できる自立型人材を育成する視点を持つ大切さについてご紹介しました。
今回は、関わり方の3つ目のポイント「成功体験を積んでもらう」についてお話を進めたいと思います。
【関わり方の3つのポイント】
1)会社のミッションと社員の志をつなぐ
2)依存型ではなく自立型人材を育成する
3)成功体験を積んでもらう ←今回のコラム
■自立型人材を効果的に育成する方法とは
「社員が辞めない組織とは?〜依存型ではなく自立型人材を育成する」では、
今の環境を活かすという視点を持つような“自立型人材の育成”について触れましたが、
では自立型人材を効果的に育成する方法はどんなものでしょうか?
◆成功体験を積んでもらう
自立型人材を効果的に育成する方法の一つに、
【成功体験を積んでもらう】という考え方があります。
例えば、社員が今の環境でうまくいかないことや大きな壁にぶつかった時、
その社員の上司や人事担当が、壁を乗り越えるためのサポートをしながら、
社員自身が自分の力で解決するよう促す、ということです。
◆良いサイクルをつかんでもらうために
たとえその経験がほんの少しの壁だったとしても、
自力で乗り越えられた経験は社員の自信につながり、
次の壁が現れた時に
「今回も乗り越えてみよう、きっと自分ならできる」
というモチベーションが湧いてくるものです。
実際にチャレンジすれば、新たに壁を乗り越えた経験が増え、
そういった良いサイクルを回すキッカケが成功体験ということだと考えます。
◆今の環境でうまく行かないなら、どこに行っても結局は同じ
「今の環境でうまく行かないなら、どこに行っても結局は同じ」
これは、私かかつて尊敬する上司から言われた言葉です。
言われた当時の私は、正直あまりピンときていなかったのですが、
今となっては、本当にその通りだと腹落ちしています。
仕事の壁に悩んだ社員が、今置かれた自分の状況を直情的に判断せずに、
少しずつでも前向きに前進できるよう、周囲の上司や人事担当者は
サポートをしていただきたいと思います。
◆経営者、人事担当の使命は、社員の成長と自己実現をどこまでもサポートすること
人は、「自分には、もっともっと良い未来がある」と信じて
転職したくなっていまいがちですが、今の環境で、
課題を乗り越えた後の方が圧倒的に輝く未来が待っていると私は信じています。
それは、今の環境で成功体験を積むことで手にすることができる自分自身の大きな成長と、
更に上のステージの仕事に携われるチャンスを引き寄せることができるからです。
このことに気づかせ、社員の成長と自己実現をどこまでもサポートしていくことが、
経営者、人事担当の使命なのではないかと心から思います。
このコラムを書いたプロフェッショナル
細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
得意分野 | 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、キャリア開発、リーダーシップ、マネジメント |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 千代田区 |
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