労災認定心理的負荷の改正点(1)

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◆ 労災認定心理的負荷の改正点(1)カスタマーハラスメントが加わりました
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2023年9月、職場の要因により精神疾患になった場合の労災認定の基準となる「心理的負荷による精神障害の認定基準」が改正されました。
今回は、精神疾患に関わる労災認定の現状と、カスタマーハラスメントについて共有いたします。
精神疾患に関わる2022年度請求件数は、2,683件で前年度比337件増加しました。
うち未遂を含む自殺の件数は前年度比12件増の183件です。
支給決定件数は710件で前年度比81件の増加して、支給決定は増加傾向にあります。
支給決定件数は、「上司等から、身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた」147件、「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」89件、
「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」78件の順となり、パワハラは重大な心身に不調をもたらすことも、ここからも伺えます。
また、今回の改正では、いわゆる顧客から受けるハラスメント「カスタマーハラスメント」も認定基準に追加されました。
顧客からの暴言・理不尽な要求には我慢ではなく、しっかりと相談に乗る。
ダウンしそうな従業員がいたら、ペア体制にするなどフォローをしっかり。
あまりにもひどい暴言・暴力・理不尽な要求には会社として、顧客に申し入れをすることも視野に入れる必要があります。
このコラムを書いたプロフェッショナル
樋口 ユミ
株式会社ヒューマン・クオリティー 代表取締役
<ハラスメント対策コンサルタント・産業カウンセラー・GCDF-Japanキャリアカウンセラー>
93年立命館大学卒業。同大学のハラスメント相談員等の実務経験を経て08年ヒューマン・クオリティーを設立。現在多くの企業のサポートを行っています。

樋口 ユミ
株式会社ヒューマン・クオリティー 代表取締役
<ハラスメント対策コンサルタント・産業カウンセラー・GCDF-Japanキャリアカウンセラー>
93年立命館大学卒業。同大学のハラスメント相談員等の実務経験を経て08年ヒューマン・クオリティーを設立。現在多くの企業のサポートを行っています。
<ハラスメント対策コンサルタント・産業カウンセラー・GCDF-Japanキャリアカウンセラー>
93年立命館大学卒業。同大学のハラスメント相談員等の実務経験を経て08年ヒューマン・クオリティーを設立。現在多くの企業のサポートを行っています。
得意分野 | 労務・賃金、安全衛生・メンタルヘルス、マネジメント、コミュニケーション、法務・品質管理・ISO |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 港区 |
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