逆説13, 筋交い型コミュニケーションを強化する
人類学の研究に「おばあちゃん効果」の仮説というものがある。人類が大きな発展を遂げたのは、知恵をもつ「おじいちゃん・おばあちゃん」が、利害を超えて第三者的な立場から孫世代の育成に貢献したためだという考え方だ。こ の仮説は企業にも当てはまる。多くの社員が、直接的な管理責任や利害関係の無い周囲の人材にも関心をもち、積極的にかかわることで、人が育つ組織がで きるのだ。
これを「筋交いの通った組織」という。人事管理では、部門別のタテの関係や階層別のヨコの関係で考えることが多い。しかし、指揮命令や評価に用いる タテヨコの関係性だけで運営される家(組織)は脆い設計であり地震がきたら すぐに倒れてしまう。いま不足しているのは「ナナメの関係」である。タテヨコの明確な役割と責任に加えて、ナナメの“筋交いコミュニケーション”が活性化することで地震に強い家(組織)ができるのだ。
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「人事の大学」を運営する株式会社JIN-Gの社長です/
ビジネス・ブレークスルー大学で准教授も務めます/
組織人事戦略コンサルタント
・株式会社JIN-G 代表取締役 組織人事戦略スペシャリスト
・ビジネス・ブレークスルー大学経営学部グローバル経営学科准教授
三城 雄児(ミシロ ユウジ) 株式会社JIN-G 代表取締役 組織人事戦略スペシャリスト
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