『自己決定力』が社員と組織を幸福に!挑戦する力を育てるコツ
経済産業研究所の調査によると、学歴や所得よりも『自己決定』することが、幸福感に大きな影響を与えるそうです。ビジネスの場において、社員が自己決定することのメリットは何なのか?社員の自己決定力を高めるには?
広告マンガ制作のパイオニアであり、数多くの企業の課題解決・トータルプロデュースに取り組んできたトレンド・プロの岡崎寛之が『自己決定力』について答えます。
インタビュイー(受け手)
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株式会社トレンド・プロ代表取締役社長
岡崎 寛之(おかざき ひろゆき)
- メンバーの自己決定力が高まれば幸福感が高まり、離職率の低下や新しい挑戦を生む。
――まず『自己決定力』とは何なのかをお聞かせください。
何にもとらわれず、自分がやりたいと思ったことを決定できる能力が自己決定力だと考えています。幸福度に関する様々な統計データを見ても、『自己決定できている人生かどうか』が上位に来ています。
――ビジネスにおいて、自己決定力を高めるメリットはなんでしょうか?
まず会社側の立場で考えた場合、メンバーみんなが自己決定力が高い状態になると、各自の幸福感や充実感が高まります。だから離職率が下がり、各自のパフォーマンスも発揮しやすくなります。そして挑戦にはリスクがつきものですが、自己決定力が高いメンバーならハードルを越えて新しいことに挑戦できる。だから新しいものを生み出しやすくなり、会社全体の事業を推進するスピードも速まります。
会社員側の立場で考えると、上層部の意向や上司とのしがらみなどがある中で、最大限に自己決定して生きていくのは通常難しい。だからこそ『何にもとらわれず自分で決定できる』状態に近づけば幸福感が得られやすい。それがメンバー自身のパフォーマンス向上にも繋がります。
- 必要なのは『知識の獲得のしやすさ』『上司の支援』『失敗の許容』『本人の自信』。
――社員の自己決定力を高める際に必要なものは?
『知識の獲得のしやすさ』『上司の支援』『失敗の許容』『本人の自信』の4つです。他の人の成功事例、失敗事例を見て知識を得られる仕組みがあれば、挑戦する土台が整いやすくなります。上司の支援や失敗の許容があれば、挑戦のリスクが抑えられて自己決定のハードルを低くできる。自分に自信があれば、積極的に自己決定して挑戦しやすくなります。
――『知識の獲得のしやすさ』について、会社側が行うべき施策は?
分かりやすい例は、同じ部署単位で経験をシェアすることです。こういう案件でこんなやり方で成功した、とかって話ですね。同僚から話を聞くのが得意な人もいるでしょうが、それが苦手で資料やデータベースを見て学びたい……という人もいるはずです。そういった人が後から見に行ける場所があるのが重要だと思います。
――『上司の支援』について必要な施策は?
まずは上司とメンバーの話し合いで、5年後などの少し未来にメンバー自身がどういう風になりたいかの目標を設定する。そうすれば、色々挑戦しないとその目標には到達できないよねという話になるはずです。そういった過程を経て、目標に辿りつくために一つずつハードルを昇っていくのを上司が支援してあげる。そうすれば部下としても、自分が望んだ目標に向けての挑戦なので納得感は高まります。
- 失敗を許容する文化と評価制度、上司の支援による成功体験が積極的な挑戦に繋がる。
――『失敗の許容』について必要な施策は?
部下が失敗した時に責任を取らない……という上司は多いです。上司自身が責任を引き受けると、上層部からの評価が悪くなって昇進が遅れるかも知れない。そんなリスクを許容した上で部下を守るのは結構なハードルでしょう。ですが上司が守ってくれない環境では部下は挑戦しにくい。部下が大きな失敗をしても、上司が自分の責任ということにして守ってくれる……というのは大きなポイントです。
そのために会社側でできる施策としては、失敗を許容する文化を作ること。そして評価制度としても、挑戦による失敗については加点するくらいのことをやっていくのが必要だと思います。
――『本人の自信』について必要な施策は?
成功体験を積ませることが、メンバーの自信に結びつきます。少しだけ挑戦してみて、少し成功して、もうちょっと難しい挑戦をしてみて成功して……というのを繰り返すうちに自信がついていく。そのためには上司が小さな階段を作るようなイメージで、徐々に難易度を上げつつハードルを準備するのがいいでしょう。
――最後にトレンド・プロが考える、マンガを使って社員の自己決定力を上げる方法は何かありますか?
自己決定力が低い人と、自己決定力が非常に高い人では、レベルアップする上で意識すべきことは違うはずです。なので自己決定力のレベルを上げる際のポイントを、各レベルごとに体系立ってマンガでリストアップするのは有効だと思います。
メンバーそれぞれのレベルによって意識すべきポイントは違うので、会社全体に通じる共通言語を作るのはなかなか難しい。だけど分かりやすく伝えられる『マンガ』という媒体を使えば、意識をすり合わせやすくなると思います。
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マンガ+αで世界中の「伝えたい」に革命を
会社の「伝えたい」と社員の「しらない・わからない」をビジュアルを使って繋ぎます。
社員の自己決定を切り口に挑戦を推進。
「社員の意識変化のきっかけ」には土台となる情報のインプットが重要です。
数十秒から数分の質の高いビジュアルで感覚的に概要理解をしてもらうことで、
その他施策のパフォーマンスもあがります。
岡崎 寛之(オカザキ ヒロユキ) 株式会社トレンド・プロ 代表取締役
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