新入社員研修の視点
新年度のスタートとともに、新入社員の入社時期となる4月になりました。
今回は新入社員研修について、弊社が行っている新入社員研修の視点からお伝えいたします。
新入社員研修と聞くと、まず名刺の受け渡しや電話対応、挨拶、敬語の使い方などが思い浮かびます。
企業によって新入社員研修を行うタイミングや期間、研修方法はさまざまですが、ともすれば細に入った「方法論」になりがちなのではないでしょうか?
それではせっかく設けた研修の機会も「面倒臭い」と思われてしまい、十分な効果が期待できません。
研修時間を有効に活用するためには、まず「動機づけ」をすることが大切です。
なぜ、あいさつをするのか?
なぜ、上座下座があるのか?
なぜ、名刺の受け渡しが重要なのか?
その理由を理解していないと、せっかくの研修内容もただの教科書の丸暗記になってしまいます。
新入社員研修では、マナーや事業内容、仕事の基本姿勢やスキルなどが中心になります。研修期間に応じて、コンテンツの内容は変わりますが、大枠このようなコンテンツが中心となるのではないでしょうか。人事担当者や講師はそのコンテンツをできるだけわかりやすく、楽しめて、心に残るようにコンテンツを開発し、実施することが求められます。
新入社員研修の内容自体はそれほど難しいことはないものの、意図を十分に伝え、深いレベルで理解してもらうことが非常に難しいと思います。
まだ仕事をしたことがない新入社員に、主体性や思いやり、責任感といった仕事の姿勢の抽象的な概念を理解してもらったり、現場を体感していない状態でホウレンソウや業務のやり方を伝えることが何らかの工夫がないとなかなか伝わりません。
新入社員に対して、深い理解を促すために、下記のような点を意識して進行していくことが必要です。
○伝えるべきことが十分に絞り込まれているか
○概念を具体的な行動レベルでイメージできているか
○スキルを型として繰り返し使えるレベルで定型化されているか
○受講者自身の過去の体験と結びつけて考えられているか
○現場での活用をイメージできているか
○身につけるために具体的にやるべきことが決めることができたか
※概念の例
積極的に動く、主体性を持つ、責任感を持つ、相手視点で考えるなど
このような観点を踏まえて研修を進めていかないと、内容を理解しただけで終わったり、具体的な活用をイメージできないことが通常の研修以上に発生します。
仕事を知らない新入社員にとっては、すべて新鮮なことです。
新入社員に理解したつもりにさせないようにすることも大切ですが、研修を実施する側も理解させたつもりにならないことも重要です。
- 経営戦略・経営管理
- 法改正対策・助成金
- 労務・賃金
- 福利厚生
- 人材採用
お客様から「仲間だよね」と言ってもらえること、言ってもらえるだけの仕事をする姿勢を貫くことが我々の強みです。
山崎製パン㈱、セブンイレブン・ジャパン㈱、「TSUTAYA」FC本部㈱CCC人事部長、社長室長そして㈱ソフトバンクBBの業務企画部長と企業人を20年。独立し、㈱アウトソーシングSR、(社)人事部サポートSRを設立。
藤田 敏克(フジタ トシカツ) 社会保険労務士法人SRグループ 代表
対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 新宿区 |