『明日につながる社員の辞めさせ方・活かし方』

 

タテマエ・権威が大っ嫌い!日本で一番(?)破天荒な人事コンサル・
弊社代表 藤田が現場で本当に役立つ、人事の知恵を語ります。


◆◇


こんにちは、藤田です。


時に社員を厳しく叱るイメージがあるからでしょうか、私がよく社員を辞めさせているように思う

人がいますが、実は起業してからこれまで、社員を私から辞めさせたことは一度もありません。

むしろ、クライアント企業より「彼は使えないので、切りたい」「採用した新入社員の態度が不真

面目なので、うまく辞めさせる方法はないか」と質問があったときでも、「活かす方法はないか、

考えましょう」と言うことがほとんどです。

 

せっかく縁あって入社したのに、ということもありますし、そもそも人間というのはそんなに完璧な

ものでもない、という想いもあります。例えば家庭内が不和であれば、一時期仕事が手につかな

いこともあるでしょうし、新入社員であれば、これまでの家庭環境、学校教育の積み重ねで今が

あるわけですから、わかっていても、一朝一夕には修正できないということもあるでしょう。

だからといって、そのたびに人を切っていたら、企業成長を図ることは難しいと思うのです。

 

以前大企業に勤めていたとき、人事部の上司の口癖は「藤田君、いくらでも替りはいるじゃないか」

でした。トラブルを最小限に人を辞めさせる方法についても、細かいノウハウがありましたし、採用

時にも、たとえ良い人材でも心臓に疾患があり、ペースメーカーがあるという理由だけで「いざ発病

した時に会社の健康保険を食いつぶす可能性があるから」採用を見送ったりしていました。

 

ただし、それは大企業だからで、中小・ベンチャーには替えはそうそうありません。もちろん全く活躍

する可能性のない人材はともかく、「他の部署では活躍できないか」「接し方をソフトにしてみたらどう

か」「同僚との競争意識を煽ったらどうか」など、あらゆる手段で「再生」を試みるべきだと思います。

 

また、万策尽きて退職してもらう際にも、極力「自己都合」退職をしてもらうほうが良いです。本人にと

っても、失業手当の給付が若干遅れるということはあるにせよ、次の職探しの際、「会社都合退職」だ

と採用を敬遠する会社が圧倒的に多いですし、会社としても助成金の申請で「会社都合退職者」を出

しているとNGとなるからです。

 

 

世の中は驚くほど狭いもの。退職した人間と絶縁にするのではなく、関係を保っておき、いざとなったら
仕事のパートナーとなれるような辞め方、辞めさせ方をしておくに越したことはありません。

 

 

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お客様から「仲間だよね」と言ってもらえること、言ってもらえるだけの仕事をする姿勢を貫くことが我々の強みです。

山崎製パン㈱、セブンイレブン・ジャパン㈱、「TSUTAYA」FC本部㈱CCC人事部長、社長室長そして㈱ソフトバンクBBの業務企画部長と企業人を20年。独立し、㈱アウトソーシングSR、(社)人事部サポートSRを設立。

藤田 敏克(フジタ トシカツ) 社会保険労務士法人SRグループ 代表

藤田 敏克
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所在地 新宿区

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