ストレスとポジティブ心理学についての考察
先日、ストレスの研究とポジティブ心理学で世界的に高名な、セリグマン博士が来日されました。
セリグマン博士は、ポジティブ心理学において、
幸福な状態を構成する、5つの要素「PERMA」を提唱しており、
この5つの要素から、幸せやウエルビーイングを捉えることで、持続的幸福を得ることができると言います。
P=Positive Emotion
E=Engagement
R=Positive Relationships
M=Meaning
A=Accomplishment
講演の内容は、とても良かったと思いますが、
日本のカルチャーや風土に合うかということについては、博士自身も
「もし、合っていなければ、教えて欲しい」というようなニュアンスの発言がありました。
パネルディスカッションでは、
慶應義塾大学大学院、システムデザイン・マネジメント研究科の前野隆司教授から、
日本は、本来「和=ハーモニー」を大切にする国だという発言があり、いたく共感しました。
海外と、日本では、そもそも仕事や家族に対する考え方が異なるため、そのまま取り入れることは、セリグマン博士のメソッドに限らず難しいと思います。
私たちは、どうも、欧米のものを過信しすぎる傾向がありますが、論文等について、良い物はどんどん取り入れ研究したいものです。
余談ですが、AIや、世界の動向については、日本は相当遅れているようで、アメリカのHR関係の仕事をしている方は、「日本の人事は、あまりにも遅れていて、AI含む、全てに関して後進国になりそうで、怖い」とおっしゃっていました。
ちなみに、私の師事している教授は、「日〇新聞は、古新聞だ!」と言われており、私たちは、何を信じてよいのか、不安になってしまいます。
海外のニュースやメディアにも、目を向けなければならないと思います。
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田原 祐子(タハラ ユウコ) 株式会社ベーシック代表取締役(社会構想大学院大学教授)上場企業社外取締役監査等委員

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