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ChatGPTをただの効率化ツールで終わらせない!

1. 人事企画の現場で起きていること

「ChatGPT、何度か試したけど、なんとなくうまく活用できていない」
そんな声を、最近よく耳にします。特に、採用・教育・制度設計など、課題設定と改善提案が求められる人事企画職のような企画系の人ほど、この壁にぶつかっているように感じます。たとえば、「新入社員研修の企画案を考えて」や「管理職研修の受講者アンケートを考えて」。こうした問いをChatGPTに投げて、答えをみても、「まあ使えなくはないけど、なんかピンとこない」、そんな感覚を持つことがあるようです。

その理由は、おそらく、自分の中に“仮説”がないままChatGPTに頼ってしまっているからだと考えます。

2. 良い問いが、ChatGPTを本気にさせる!

ChatGPTは非常に優秀なAIですが、それは「問いに対して答える力」が高いということ。つまり、問いの質 = 出力の質ということで、問いの精度が低ければ、返ってくる答えも当然ぼんやりします。特に人事企画は、施策の背景、これまでの歴史、現場の状況、会社の方針など、複雑な前提を考慮して最適解を導く仕事です。そうした前提を飛ばして、AIに聞いてしまえば、出てくる答えは自ずと他人事のような答えになるでしょう。

3. 問いの悪い例と良い例

たとえば、新人研修が終わり、各新人が配属先に行く際、研修期間中の様子を踏まえて、フィードバックコメントを伝える場面を想定してみます。

●悪い問いの例:

「論理性の高さを持ち味とする新人Aさんに対して、配属先に行くにあたってフィードバックコメントを考えて」

ChatGPTから返ってくるのは、

「研修で学んだことを活かし、持ち前の論理性を強みとして、現場でも頑張ってください。これからの活躍を期待しています」

というようなコメントで、無難なテンプレート的な回答になるでしょう。これをAさんに伝えても、印象に残る言葉とはなりません。

●良い問いの例:

「研修で見たところ、新人Aさんは論理性が高く、主体性もありますが、感情面の起伏がやや激しく、周囲との連携に課題があります。私としては、『論理的な思考力は職場で活きてくると思う。でも、組織では周囲との連携がより大切なので、まずは上司や同僚とのコミュニケーションを意識するところから始めてみて』と伝えるつもりです。これを踏まえ、本人がより納得しやすく、前向きな意欲を持てるようなフィードバックコメントにアップデートしてもらえる?」

この違いは歴然です。
良い例のポイントは、Aさんの強みだけでなく、課題も伝え、さらには、書き手自身の“仮説コメント”を示した上で質問しています。次のChatGPTの回答は、当然、書き手の”仮説コメント”をさらにブラッシュアップしたものになるでしょう。

4. 仮説が思いつかないときは、こう聞く

とはいえ、最初から仮説をうまく立てられるとは限りません。そんなときは、問い方を変えてみましょう。

「新人Aさんに効果的なフィードバックコメントを考えたいのだけど、まず、Aさんについて、どんな情報を収集しておくと良い?」

この問いによって、仮説を構築するための“情報の切り口”が見えてきます。あとは、その情報を収集し整理しながら、粗くても良いので、仮のコメント案をつくり、その上で問いを作ってみる。このプロセスを経ることで、相手にも刺さり、自分自身も納得できるコメントに近づくことができます。

5. 一発の回答で終わらせない。「壁打ち」として使い倒す

良い問いを投げて、良い答えが返ってきたら、それで満足して終わりにせず、もう一歩踏み込んでみましょう。

たとえば、

「このフィードバックコメント、100点満点で何点?」
「もっと良くするには、どんな点を改善すればいい?」
「こんな修正を加えたけど、どう思う?」

ChatGPTとのこうした“壁打ちの往復”によって、アウトプットの精度も、思考の解像度も格段に高まっていきます。

6. ChatGPTは“効率支援ツール”にとどまらない、“思考を刺激する参謀”である

ChatGPTはよく「効率化ツール」や「支援ツール」と思われがちですが、本質的には、利用者の思考力を高めてくれる装置だと考えます。仮説を持ち、問いを投げ、返ってきた答えに違和感を持ち、再び問い直す。それによって自分自身の思考が整理・深化されていく。これは、ChatGPTに単に答えをもらうという感覚ではなく、自分の仮説に対するフィードバックをもらい、普通だったら引き出すことができなかった、アイディアが創発されていくイメージです。ChatGPTは、効率化以上の価値を生むものです。自分が主体となって効果的に使えば、人事企画担当者にとっては、「考える力やアイディアを引き出してくれる参謀」になってくれるはずです。

このコラムを書いたプロフェッショナル

柿沼 昌吾

柿沼 昌吾
WillMap株式会社 代表取締役

人事と経営の両視点から29年。組織サーベイ等のHRデータ分析を通じて、持続可能な組織づくりと成果創出を支援しています。

人事と経営の両視点から29年。組織サーベイ等のHRデータ分析を通じて、持続可能な組織づくりと成果創出を支援しています。

得意分野 モチベーション・組織活性化、コーチング・ファシリテーション、チームビルディング、リスクマネジメント・情報管理
対応エリア 全国
所在地 大田区
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