学ポタ確認の重要性・必要性
今後の面接ではガクチカを知る質問よりも学ポタ(学業場面に表れるポータブルスキル)を知る質問への比重を高めることが採用成功に繋がります。その理由は3つです。 理由1 新卒採用では「置かれた環境の捉え方のポジティブさ」を知ることが必須要件だから 多くの新入社員は未経験で入社します。そして入社後教育を経て徐々に経験を積んでいきながら戦力になっていきます。その過程は「したいこと」だけではなく「しなければいけないこと」がいっぱいです。そのような環境下で「したいこと」は頑張るけど、「したいわけではないこと」には全く主体性や積極性、当事者意識を発揮しない新入社員はなかなか成長しません。新卒採用での早期退職の理由の大半は「入社前に想像していた仕事と違った」「考えていた環境と^違った」です。このような早期退職する人材の多くに共通するのが「置かれた環境をポジティブにとらえないこと」です。 そもそも、企業が求める多くのポータブルスキル(主体性・積極性・当事者意識等々)は「したいこと」をしている場面では、だれもが発揮しやすい資質です。しかし、企業が必要としているポータブルスキル(主体性・積極性・当事者意識等々)は「(したいわけでなくても)しなければいけないこと」でも発揮できる資質のことです。 数年前からの授業出席管理の厳正化によって、多くの学生にとって学業(授業に出席すること)は「(したいわけではなくても)しなくてはいけないこと」になっています。その環境の捉え方やそこでの行動や考えに「置かれた環境の捉え方のポジティブさ」が表れています。実際に当社実施の25卒生600名に対するアンケートでは「学業場面に就活でアピールできるポータブルスキルが表れている」と約84%の学生が回答しています。 また、半数以上の学生がそのポータブルスキルはガクチカ・自己PRの自己分析では気づいていなかったポータブルスキルだということもどうアンケートから分かっています。 つまり、出席の厳正化で大学生の生活が大きく変化して、学ポタを知る質問の比重を高めることが必要になってきたのです。 理由2 脚色できない客観的事実が学業にはあるから 25卒生向けアンケートでは大半の学生は普通に脚色していることが分かっています。また、従来は脚色には、自分のエピソードは何が足らないか?では何を脚色するのが有効か?どの程度の脚色が良いのか?それは面接でバレないか?などのそれなりの労力と努力、またはそれを考える能力を必要としていました。しかし、近年の生成AIの出現は、その必要だった労力と努力、能力が一切必要なく、簡単に精緻なウソ(脚色の息を超えています)が簡単に作れるようになりました。私が実験的に生成AIに架空の飲食店でのエピソード生成をしたところ、非の打ち所がないような完ぺきに近いエピソードが1分かからず生まれました。 私は15年程度人事部門として採用に関わってきました。1万人以上面接していきましたが、このウソをその内容から判断することはできないと自信をもって言えます。生成AIを簡単に利用できる現在では「エピソードで真偽・レベルを確認する面接は意味がなくなった」といえると思います。またそれは時代遅れな面接法だとも思います。 学ポタは、保有しているポータブルスキルの根拠の説明を受ける際に、履修履歴という客観的事実や相対的レベルが分かる事実を見ながら確認できます。 今後の面接はエビデンス(証明できる客観的事実)のない口頭でのエピソード確認だけでなく、事実を使いながら確認するべきだと思います。それは単に企業の採用成功に留まらず、これから社会に出ている学生に対して「安易に嘘でごまかすことに慣れた学生の増加」を抑えることにも繋がるはずです。 理由3 学ポタ確認をしない企業は時代遅れの印象を持たれるから 大学生活が変化して日常の学業が大学生活の一番長い時間になり、学生自身も学業場面に企業に伝えられるポータブルスキルがあることを知っています。そのような環境の変化を知らず、それに対応できていない企業を「時代遅れな企業」と感じられてもおかしくはないでしょう。 2025年から当社の「履修DB-α」では履修履歴の登録時に、自分の学ポタを登録させます。26卒採用では約20万人弱の就活生が履修履歴を登録しています。つまり27卒からは約20万人の就活生が自分の学ポタを知ったうえで企業の面接を受けています。 また当社の履修データを使って学ポタに着目される企業は、その意図を学生に伝えています。たとえば、「時代に合わせて柔軟に適応している」「多面的に学生を知る」、「客観情報を参考に公正な面接をする」、企業などと伝えています。そのベースになるのが「授業出席が厳正化され大学生活が大きく変わったので、面接もその時代の変化に合わせて変えていく姿勢」です。 今後は 過去の行動を確認する際に学ポタを確認しないこと自体で「時代に合わない企業」という印象が高まってくると思います。 以上の3つの理由が、採用選考で学ポタに着目することが必要な理由です。さいごに「すべての企業が学ポタに着目する面接をしたら日本の学生の学業での行動は変わると思いますか?」という質問での回答をご覧ください。皆様が学ポタに着目するだけで大きく大学教育が変わると思われます。 是非自社にとっても社会にとっても有用ですので、学ポタに着目してはいかがでしょう?
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学びがキャリアに繋がる社会を創る
日本の大学生が課外活動ばかりに注力し、学業活動に力を入れない現在の大学環境は社会的な問題です。当社は企業の採用場面で履修履歴を活用した学業活動の適切な評価を促進することで、大学生が学業に力を入れることが報われる社会の実現に努めています。
辻 太一朗(ツジ タイチロウ) 株式会社履修データセンター 代表取締役

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