「100日プラン」=スタートダッシュを決める方法
「考えるエンジン」と聞いて、”あ!”と思ってくれた方、ありがとうございます。最近では『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』や『コンサルが「マネージャー時代」に学ぶコト』などのタカマツボンで”お!”と思ってくれた方、本当にありがとうございます。ということで、考えるエンジンコラム#10は「100日プラン」=スタートダッシュを決める方法」と題してまして、書いていきたいと思います。
皆さんは「100日プラン」って聞いたことありますか?僕はBCGに入るまでは全くしらなかったのですが、簡単にいえば、リーダーが新しい職に就任した時に「最初の100日にすること、為すことを記載したモノ」。使い方としては「100日プランを作るべき」みたいにコンサルは経営者を焚きつけることになります。
で、最も有名なのが、アメリカの大統領ですよね。
「24」でもそうでし、「サバイバー」でもドラマで大統領が出てくると大体、この「最初の3か月で何を為すか?で、今後の政権運営が変わる」と意気込む。そして、ドラマではテロが起きます(笑)。
で、この100日プランというのは、僕はあらゆる方に進めています。
もちろん、新任のマネージャーもそうですけど、転職で新しい会社に入るnotマネージャー職の方も書くべきだとアドバイスをしています。
そう、皆さんも書くというですよ、「100日プラン」という話で、少し、こういうポイントを意識しながら書くといいですよ!ってのを箇条書きでいつものようにつらつら書きたいと思います。
先日も「考えるエンジン講座」の生徒で、コンサルからリクルートに転職した仲良しも、教えに沿って「100日プラン」を書き、今ではエースとして活躍しております。こういうの最高ですよね。
その時のアドバイスを思い出しながら、書きたいと思います。
1=「まるで、”日記”のように」具体的の極致で書く
100日プランを描く!書く!となると、「怒らないようにする」とか「何か一個、価値を出す」といった抽象的なことを書き並べがち。そうではなく、具体的に例えば、 『100日を3分割で分け、(出勤が8時が定時として)最初の1か月は「朝7時半出勤」、次の1か月は「朝7時20分」、その次の1か月は7時45分とする。」このくらい具体的にしないと行動が変わりませんからね。
2=可能な限り、想像力を膨らませて、その時の「感情」(=思ってそうなこと)まで書いておくとなお、実現しやすくなります。先ほどの例でいえば、 『100日を3分割で分け、(出勤が8時が定時として)最初の1か月は「朝7時半出勤」、次の1か月は「朝7時20分」、その次の1か月は7時35分とする。”新しい人、意気込んでな”って思われすぎてもあれだから、”意気込んでな”から”朝方なんだ”が半々で思われるように。」
この2つが一番大事なルールとなります。違う言い方をすれば、先100日のOUTLOOK予定表を書いてしまう!位の勢いで、「100日プラン」を設計する。
3=「目立ちすぎない」というのもちゃんと設計に入れる。
「100日プラン」を作ると「頑張りすぎて、周りから浮く」ってのが往々しておきます。大統領のように一番偉ければいいですが、通常そうじゃないので、「どう見えてしまうか?」も思考に入れて練りこむことは大事になります。
4=「誰といつ会うか?」のタイミングは明記
すごく大事。「入社して10日目に部長と個別ミーティングで期待値を聞く」とか「一番長くいる社員とランチをして、下世話な話含め、人間関係を知る」など誰とコンタクトするといいか?を綿密に練る。その会社の文化も当然あるので、それがランチか飲み会か、はたまた会議はあると思いますが、誰に合うか?で、100日の濃さは変わります。
5=クイックヒットとホームランをどこでつくか?を一つのリズムに
「たかが100日、されど100日」といいますか、意外と長いのが3か月ですですし、計画通りはいきませんので、ある意味、中間ポイントを決めておくことも大事。
その意味で、「いい分析をこのタイミングでお披露目して、おお、こういうのできるんだ!」とクイックヒットを打つを最初の1か月の終わりに設定する。とか、「2か月半たったところで、本事業をよりブーストするための10個の提言を部長にする」というホームランを狙いにいく。とか、クイックヒットとホームランをどこで打つかで100日の濃淡をつけるとよりいい100日プランになります。
6=「誰もやりたがらない」面倒な仕事を積極的に、定期的に取りに行くムーブを設計にいれると、組織・コミュニティになじみやすい。
毎週金曜日の13時に「みんなやったほうがいいと思ってるけど面倒な作業、仕事ないか?」を思考し、取りに行く。これも大事。会社組織は何ともいえないバランスが存在するので、いわば”汚れ仕事”からいくのが大吉になるよね
7=当然、プライベート・土日の設計もお忘れなく
このタイミングで「沖縄に旅行にいく」などそういう設計もしておくと、より「100日プラン」が絵に描いた餅にならない。そう、最初に書いたとおり、「あとから見た日記のように」プライベートなことも入れこみましょう。
この金曜日は早帰りする、などもいったん決めておくと、いいですよ。
まだまだ、大事なことはありますが、最後に一つ挙げますと、
8=「前職の経験」=「前職では、、、」トークは前半はご法度。感覚的にいえば、「3か月目」からにしましょう。議論が熱くなるととっさに「前職ではこんなことしてません」的なことを言ってしまいがち。これをいってしまうと嫌われます。どんなにいいアイデアでも。だからこそタイミングを見極めましょう。特に、コンサル出身者にはいつもこれを注意しろ!といっております。
というように、「100日プラン」は練りこむ観点がいっぱいありますから、ぜひとも、この8つを意識しつつ、書いてみてください。最後に一つ
9=「100日プラン」以上には濃くはならない。
そうなんです、行き当たりばったり、アドリブ、瞬発力では濃くなりません。あっという間に時は流れますし、自分の”キャラ”も定まってしまいますからね。
さぁ、今からでも遅くありません。100日プランを書きましょう!
- リーダーシップ
- マネジメント
- プレゼンテーション
- ロジカルシンキング・課題解決
論点思考を伝授!『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』等の著者自ら教える、圧倒的に変わる、プラクティカルな「考える力」「働き方」の講義
少人数で僕が丁寧に熱っぽく教えさせて頂いております。F2Fで「コ」の字で会議室で行い、「ほわっとなんとなくわかった」とか僕の講座にはありません。先日も自ら受講したJFE商事の部長から「僕らはこの論点思考で足りなかったんだ」と叫んでました。
高松 智史(タカマツ サトシ) 考えるエンジン講座代表・『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』等の著者
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