強みを活かす
■楽しいが「強み」になる
私がはじめて営業をしたのは、30歳のときです。
この話をすると、「え?そうなのですか?」「ずっと営業畑ではないのですね?」といった驚きの声をいただくこともあります。
私のバックグラウンドは、化学系の研究職です。
当時、菌検査や処方開発に加えて、マーケティングの仕事をしていた私は、一定のやりがいを感じていたものの、本当に自分の強みを活かせているのだろうか…という想いも同時に抱えていました。
一般的に、研究職は営業職に比べて、圧倒的にお客様との接点が少ないと言えます。そんな中、どうしてもお客様から直接「ありがとう」と言われる仕事をしてみたい、そんな自分の素直な衝動を抑えきれず、不安と根拠のない自信を持って営業の世界に飛び出したころには30歳を過ぎていました。
■批判が「強み」を鮮明にする
はじめて営業をした時に感じた、「営業って楽しい」「営業することが好きだ」という気持ちは、今も変わっていません。
まさに、今では営業こそが天職だと思っています。
私は、楽しいから営業を続けることができ、その結果として一定の営業スキルやマインドを手にして、会社を経営することができるまでに成長することができました。
その成長の起爆剤の1つは、間違いなく「批判」でした。
営業をはじめた頃から、営業することが楽しいと感じていた私は、同世代の営業職の方よりも、営業に関する行動量や発信量はおそらく多かったと思います。
特に、企画書や提案書を書いたことさえなかった私は、諸先輩方が作成した資料を見ては自分で作って先輩からズコズコにフィードバックを受けるということを繰り返していました。
ズコズコにフィードバックを受ける、つまり多くの批判的なコメントもいただいたわけですが、これは私が営業することが好きで、その結果増えた行動量や発言量によってもたらされました。
これらの批判される経験を通して、「自分にしかできない営業を確立してきた」とも言えると思います。「これこそ、私の営業としての強みだ」という部分は、行動量や発信量を増やして、多くの批判を受けることで発掘されたものなのです。
■「強み」にフォーカスする世界で仕事をしよう
私は、弱みを改善する姿勢や行動を否定するつもりは全くありません。しかし、もっと強みを活かして活躍できるフィールドがあるなら、思い切って強みにフォーカスしてみてほしいと感じます。
私たちのマネジメント系のコンテンツのベースにもなっているドラッカーマネジメントにも、「強みを活かして仕事をすることの重要性」が説かれています。
研究職から営業職にシフトする時、自身の弱みに蓋をした気持ちがあった自分ですが、今思えば、自身の強みにフォーカスするキャリアを送ることができたことは大正解であり、幸せだったと感じます。
私たちは、未来志向で、強みを活かし合う会社です。仕事をする上での致命的な弱み以外は、基本的に無視します。そのくらい、個々人の持っているポテンシャルを大切にして仕事をする集団です。
■おわりに
いかがでしたでしょうか。
本日は、「強みを活かす」についてお伝えしました。私の強みへの考え方を感じ取っていただけましたでしょうか。
楽しい仕事をすると、その行動量や発言量によって、自然と強みが強化されていきます。そして、多くの機会を手にすることもできるでしょう。
私たちアルヴァスデザインは、未来志向で互いの強みを活かし合い、これからも社会に貢献していく姿勢を持って活動してまいります。
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営業社員研修を、座学の場から鍛え、経験を積む実践の場にシフトします。
私どもは「法人営業に抜本的なテコ入れをしたい」とお考えのお客様に対し、“現場で一緒に汗をかきながら経営理念実現を目指すこと”にこだわって変革支援をする会社です。
これまで約30,000名の営業人材開発に関与してきた実績がございます。
高橋 研(タカハシ ケン) 株式会社アルヴァスデザイン 代表取締役 CVO
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