OKR導入前に忘れてはいけないこと
OKR(Objectives and Key Results)と呼ばれる目標管理手法がますます注目を集めています。
GoogleにOKRを紹介したことで知られるジョン・ドーアはその著書『Measure What Matters(日本経済新聞出版社)』の中で、OKRをこのように定義しています。
”OKRはみなさんの最も重要な目標を明確にする。全員の努力のベクトルを合わせ、協力させる。組織全体に目的意識と連帯感をもたらし、多様な活動を結びつける。”
OKRは組織の成長を推し進める強力なツールであることは、この定義はもちろん、Google、facebook、メルカリなど多くの成長企業が導入していることからも分かります。
しかしながら、強力なツールであるからこそ、導入前に正しく準備をしなければなりません。
今回は導入前に忘れてはいけない2つのポイントを解説します。
1.導入目的を明確にする
OKRの導入は、組織のマネジメント、コミュニケーションに大きな影響を与えます。そのため、組織は何を目指しているのか?どのような組織を目指しているのか?を再確認したうえで、目指すべき姿に到達する手段としてOKRが適切かを考えましょう。
OKRだけに限りませんが、新たな仕組みを導入し、運用して成果を上げるためには、現場の巻き込みが不可欠です。そのため、目的が明確にないまま導入を図っても現場には理解されないため、成果は上がりません。
また、OKRは一定の決まり、原則はありますが、教科書通りの運用ではなく、各社の組織、業務にあった形を取らなければ成功は難しいです。そこで重要になるのが、導入する会社独自の導入目的を明確にしておかなければならないのです。
導入目的を明確にし、組織全体で共有することが導入のはじめの一歩となります。
2.OKR単体で考えない
組織にとって、OKRの導入は良い組織を作り、戦略を実行し、成果を上げるための1つの手段です。OKRはもちろん協力な手段ではありますが、他の手段もOKRと同時にに用いることでより高い効果を発揮し目指すべき姿に近づくことができます。
特にOKRは組織に欠かせない目的意識と連帯感を生み出すため、コミュニケーションツールと呼ばれることがあります。目的意識と連帯感を生み出すための別の手段、例えば1on1ミーティングなどをOKRと併用して行うことで、従業員エンゲージメントが高まります。
またOKRは人事評価と直接結び付けないことが求められますので、今の目標管理制度とOKRの導入をどのように位置づけるかも考える必要があります。
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【目的に向かって組織の力をタバネル】
組織マネジメント、OKR導入コンサルタント
著書「本気でゴールを達成したい人とチームのためのOKR」
ファッション・化粧品メーカー、コンサルティング企業などで勤務。取締役として最大 170 人の組織マネジメントに携わる。 自らのマネジメントと他組織のコンサルティグを経て、組織の力を束ねる目標管理「OKR」導入コンサルティングを行っています。
奥田和広(オクダカズヒロ) 株式会社タバネル 代表取締役
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