無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

1 on 1で話すこと:上司と部下の発言量の最適比率

1 on 1は「部下の話を聞く場」ではない

シリコンバレー発の人材マネジメント手法1 on 1は日本でもすっかり定着した感はあります。一方で、運用方法には誤解も散見されます。筆者は企業研修で管理職向けに1 on 1の方法論を指導することもありますが、驚くほど多くの方が、「1 on 1は部下の話をひたすら聞くものだ」と認識してしまっています。

心構えとしては、「1 on 1は部下のための時間帯だ」というのは正解です。ただ、実際の会話という観点では、かえって1 on 1本来の意義が実現されません。仮に上司が、「ひたすら部下の話を聞こう」と考えて1 on 1に臨んだとしましょう。結果として、部下への質問や問いかけが多くなるのは想像できるでしょう。「悩みはない?」、「問題意識はある?」、そして「他に何かある?」のような言葉です。そうすると部下の方は、「まるで尋問されているようだ」と感じてしまい、かえってストレスを感じてしまうのです。

ちなみに、ネットで「1 on 1」と検索すると、一緒に検索されているキーワードのサジェストがされますが、それが「話すこと」というもの。1 on 1の時間が近づいた部下が、あわてて「1 on 1□話すこと」で検索しているという笑えない姿が浮かび上がってきます。

1 on 1の本質は、「一歩引いた視点」からの対話

実は、1 on 1における上司と部下の発言量の適正比率は決まっています。それがズバリ、1対1。考えてみれば当たり前で、1 on 1の本質は上司と部下の「対話」です。したがって、上司の自己開示や、あるいは情報提供も交えながら進めるのがお勧めなのです。

…と聞くと、今度は上司の方が悩んでしまうのがよくあるケース。「自分の方から話すことって、そんなにないんだけど。部下とは普段から話をしているし…」、と。実はそこにも1 on 1をほんとうの意味で機能させるヒントがあり、それが「会話の抽象度を上げる」ということです。

普段の日常業務の中で、上司と部下が交わす会話の内容は具体的な話題がほとんどを占めるでしょう。たとえば、「あの案件、どうなった?」という上司からの問いかけに対して、部下が「お客様が社内で確認しているので、あと2-3日は待ち状態です」と答えるような会話が典型的です。

でも、1 on 1の話題は違うのです。抽象度のレベルを1階層上げて、「普段は話していないけど、重要なこと」を話題に持ち出すことが重要です。たとえばそれは、会社の戦略であったり、組織としてのあるべき姿であったり、あるいは部下自身の能力アップに関して、です。

これらの話題が重要であるのは間違いありません。ただ、日常会話の中で触れられることは少ないでしょう。それを上司と部下であえて話し合う場を設けるというのが1 on 1の本質です。すなわち、冒頭の「対話」とあわせて考えるならば、1 on 1の本質とは、「普段話題に上がらない重要なことを、上司と部下が対話をする場」となります。

1 on 1の具体的な会話例

これを実現するための会話の具体例を考えてみましょう。その際のキーワードが、「一歩引いた視点から」。日常の業務の会話の延長ではなく、「ここからは抽象度を1段階上げた話題をしますよ」と部下に納得してもらえるので、話をスムーズに切り出せます。

たとえば、話題を上司から切り出すときにはこのようなセリフになります。「一歩引いた視点から、○○さん (部下の名前)の今後のスキルアップの方向性を考えてみたいんだけど、話してもいいかな?」。あるいは、「一歩引いた視点から、我が社の【パーパス】の話をしてみたいんだけど、いいかな?」など。

あるいは、このようなキーワードを使えば、「尋問されているようだ」と思わせずに部下の意見を引き出すこともできます。「一歩引いた視点から、○○さんが最近感じているウチの部署の問題意識ってある?」のようなセリフになります。

今の日本は雇用環境が大きく変わる曲がり角で、そこに1 on 1というきめ細かいマネジメント手法が求められていることは間違いありません。ただ、1 on 1は時間がかかるものであり、効果的にやらないと「導入したけれど、無駄になってしまった」ということも起こりえます。本コラムが、1 on 1の本質を理解した上で効果的に実践するヒントになれば幸いです。

  • リーダーシップ
  • マネジメント
  • チームビルディング
  • コミュニケーション
  • ロジカルシンキング・課題解決

グロービス経営大学院の立ち上げを担った人材育成のプロ

ワトソンワイアットで人事制度の構築に携わり、その後ロンドン・ビジネススクールに留学し、グローバルリーダー育成の大家スマントラ・ゴシャールに師事(MBA取得)。2012年より米マサチューセッツ大学MBAの教鞭も執る

木田 知廣(キダ トモヒロ) シンメトリー・ジャパン代表

木田 知廣
対応エリア 全国
所在地 港区

このプロフェッショナルのコラム(テーマ)

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

プロフェッショナルコラム