「良いメンタル」を保つ秘訣は「自己認識力(メタ認知力)」
最近、テレビ等でも「メンタル」という言葉を以前よりも多く聞くようになりました。
今回のオリンピックでも話題に上がりましたね。
なぜ、これほどまでに「メンタル」=「心の持ちよう」がテーマになってきたのでしょうか。
これは裏を返せば、多くの人が「自分自身の心の持ちようをうまく保てずに悩んでいる」ということが言えます。
自暴自棄になる。
やる気が出ない。
すぐカッとなったりイライラしてしまう。
衝動を抑えられない。
ネガティブ感情から抜け出せない。
確かに、心は常に揺れ動いており「一定」ということはありえません。
ですが、心の揺れを自覚した上で良いバランスを保とうとすることはできるはずです。
いつどんな時、自分はどういう心の持ちようになるのか?
ネガティブな感情は、何によって引き起こされるのか?
それを避けるにはどうしたらいいのか?
反対に、良いメンタルに保つ行動や思考習慣、生活習慣は何なのか?
それを普段取り入れるにはどうしたらいいか?
このように、自分と向き合い、
自分と対話し、省み、
自分を改善、修正し、
より良い生き方を絶えず探求していく。
この「自己認識力(メタ認知力)」が、
「良いメンタル」を保つ上での大前提になります。
例えばこんな質問を毎日自分に投げかけてみてはいかがでしょう?
◆今日の質問
「今日、嬉しかったことはなんだろう?」
◇解説
ぜひ、場面を想像してみてください。
それだけでも、一歩引いて俯瞰的に自分を見つめ、
自分を認識することにつながります。
日々の身近な経験から自分を振り返り傾向を理解し、時に対策を立てることで、
自己認識は徐々に深まっていきます。
これは何も目新しいことを言っているのではなく、
「汝自身を知れ」という格言に象徴される通り、
古くから語り継がれている「生き方の基本」です。
ではなぜ、この一見当たり前のことが私たちはなかなかできないのでしょうか?
これは現代のもたらした「環境」が大きく影響を与えていると考えます。
簡単に欲しい情報が手に入る時代。
「自分を省みる」ような地味なことをするくらいなら、
SNSをやったり、YouTubeを見た方が楽しい…というイメージです。
しかし、この小さなダメージが「自己認識」を遠ざけます。
「自己認識」ができていないことによる弊害は、
何か自分にとって良くないことが起きたとき、
すぐに他人のせいにしたり、他人に依存したりすることです。
反対に、他人の評価で自分を決めつけ、無用に自分を責めてしまうことも…。
例えば、他人に「あなたは無能だ」と言われたら、
自分を省みずに他人を責めたり、
反対に「自分は無能なんだ」と決めつけてしまったりします。
そして、思い込みが強まり、歪んだ自己認識になってしまうことも…。
自己認識ができていれば、他人に影響されすぎず、曲解もせず、
その言葉に対して冷静に対処できます。
よって、他人の言葉に対しても自分を見失わずに済みます。
今日嬉しかったことは何だろう?
それはなぜだろう?
より楽しく生きるために、この経験から学べることは何だろう?
このような問いを自分に向けてみることで、自己認識は深まります。
そして、自分を知ることの効用は計り知れません。
このように申し上げると、
かく言う筆者を「自分を知っているんですか?」と聞かれそうですが、
正直、よく分かりません。(ツッコミが入りそうです…)
「昨日の自分」と「今日の自分」は違うことはよくありますし、
「明日の自分」も正直どうなるかわかりません。
感覚やコツを掴んだつもりでも、またスルッと抜けていく感じがします。
自分という存在は、まるで「ウナギ」のようです。
そんな「絶えず変化する自分」を的確に捉え、
その変化に自分自身うまく対応していけることが「自己認識力」と感じますし、
「メンタル=心の持ちよう」をうまく保っていくことにもつながると実感しています。
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行動が変わる。心が変わる。世界が変わる。
当社が、世に届ける価値は「心のあり方」です。
どんな逆境も、「心のあり方ひとつ」で乗り越えることができます。
「心のあり方」は、「自律的な行動」を通じて養うことができます。
「自律的な行動」の継続を後押しすることで、組織の成果に貢献します。
榮木 憲太郎(エイキ ケンタロウ) 株式会社KODO ISHIN~行動維新~ 代表取締役
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