終活ハラスメント!
ハラスメントのグレーゾーン問題に振り回されない人になる!
この連載は、毎日ただでさえ忙しいのに、ハラスメントで仕事の邪魔をしている上司、先輩に振り回されたくないと思っている人、職場からハラスメントをなくしたいと真剣に考えている人に向けて世の中で起きていることを通じてメッセージを伝えていくコラムです。
私は、企業の役員や経営者、管理職、新入社員、派遣社員まで、ハラスメント問題を正しく認識し、ハラスメント問題を職場からなくすための研修のプランニングを行っています。仕事柄、年間数千人から数万人の方に研修の企画を通じて、ハラスメント問題の解決方法を問題提起してきました。その過程で、様々な業種で実際に起きているハラスメントのグレーゾーン問題を見てきました。
「上司は正しい部下指導をしたつもりなのに、部下からパワハラと言われた」「部下に友達申請したら、セクハラと言われた」など「え、そんなことがパワハラ(セクハラ)になるの?」といった、本人も気づかないような「グレーゾーン」のハラスメント問題が今、深刻化しています。
課長! その仕事を強制すると「パワハラっぽい」ですよ!
いまや多くの企業が、こうした法律では解決できない、ましてや現場の管理職やメンバー同士だけでは簡単に白黒はっきりさせられないハラスメント問題を多数抱えているのです。こうしたモヤモヤしたハラスメント状況のことを、本書では「ハラスメントのグレーゾーン問題」と定義します。
そんな経験から、グレーゾーン問題を職場からなくすには、法律やコミュニケーション術からのアプローチでは限界があり、経営者の強い意思に加え、現場の管理職だけに対応を任せることだけではすぐには解決しないことが分かりました。
特にグレーゾーン問題が起こる原因は、組織の中で働く一人ひとりが仕事のやり方、働き方、好き嫌いや、嗜好などの価値観が違うからです。しかしながら実際に、正しく部下指導しているつもりなのに、部下から「ハラスメントだ!」と言われる上司がいる一方で、少々厳しく叱責しても部下からいつも慕われている上司は確実にいるのです。
ハラスメント研修企画担当者の悩み あるある
そこで研修を探してみると、今の「ハラスメント研修で教える内容と言えば、「飲み会で身体を触られた」「上司に無視された」「部下に暴言をはいた」といった、いい悪いがはっきりした「セクハラ」「パワハラ」問題に焦点が当てられがちです。そんなシーンばかりの動画を見せられても「俺はこんなことしないよ!」「いまどき、こんな上司いる!?」と過度に誇張されたシーンばかり強調されても、自分の事として問題をとらえにくいのも実情です。
法律やパワハラの定義の解説に、過去の裁判の判例の解説がセットされ、最後は「やっぱりコミュニケーションが大事ですよね、みんなで話し合いましょう!」とお約束のいかにも予定調和的な研修ばかりで面白くないのです。これでは、答えが欲しい受講生からすれば「じゃあ、どうすればいいのですか?」とフラストレーションが溜まっても仕方がありません。皆さんもそんな経験はありませんか?
ハラスメントを100%なくすコミュニケーション方法はない
100%ハラスメントにならないコミュニケーション方法や、「ハラスメントNGワード禁句集」はありません。もしこのような方法があるとするならば、「もっと職場の人間関係を悪化させるスゴイ方法」と言い換えてもいいかもしれません。残念ですが正解がありません。
冷たく聞こえるかもしれませんが、自問自答するしかないのです。会社は教えてくれません。上司も教えてくれません。判例を読んでも正解を導き出すことは出来ません。パワハラが法制化された後も、法律でも解決ができないハラスメントの「グレーゾーン問題」は間違いなく最後まで残ることでしょう。
いまだに真っ黒なハラスメント問題で悩んでいる人は沢山います。私も、お仕事でお付き合いのあったお客様が、その上司のパワハラでこの世を去った状況をこの目で見てきました。ハラスメントは人の命を簡単に奪うのです。だから職場で「挨拶運動で、風通しのよい職場をつくりましょう!」とのんきなやっているフリの職場の挨拶運動をやっている暇はありません。一番厄介なことは、言った本人はスッキリ忘れているから困ります。おまけに部下は上司には「やめなさい」とは言えません。
ハラスメントに振り回される時間がもったいない
このコラムでは、世の中の様々な出来事からヒントを探り、私でもできるハラスメントにならないちょっとした心遣いをご紹介していきます。読者の方にとってハラスメント問題を考えていくヒントになればと思います。
日本のすべての職場からハラスメント問題がなくなり、毎日の仕事を楽しく、ムダな人間関係トラブルに悩まされず、仕事に集中できる一助になれば、これほど嬉しいことはありません。
文責:株式会社インプレッション・ラーニング 藤山晴久
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ここだけの話ですが、ハラスメントに振り回されない方法
あなただけにお伝えします。
-当社、これでハラスメントを終わりとさせていただきます。
ハラスメントのグレーゾーン問題を解決するために、コミュニケーション、マネジメント、法務、心理学等、各分野の専門家の叡智を結集し、ハラスメント問題の本質と向き合い、ハラスメントに振り回されない職場をつくるため様々な対応法を問題提起しています。
藤山晴久(フジヤマハルヒサ) ハラスメントグレーゾーン問題専門 コンサルタント
対応エリア | 全国 |
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所在地 | 中央区 |
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