ファシリテーション(3)
いろいろな人が集まる会議で脱線しないようにするために、その終着点であるゴールを設定すると良いという話を書いてきました。次は、終着点までの道のりを明確にする方法について考えてみましょう。
道のりといえば、クルマで道順を確認するときに用いるのがカーナビです。カーナビは、終着点までの道のりを詳しく示し、おおよその到着時間も教えてくれます。では、みなさんの会議で、そのような詳しい道のりが示されているでしょうか?10分後、あるいは20分後に、今日の会議がどれくらい進んでいるのか、示されているのでしょうか?先ほど例に挙げたカーナビでは、交差点に入る前から右折や直進といった指示を出します。もし、ファシリテーター(ファシリテーションを行う人。進行役。一般には議長)が、会議の合間合間に指示を出してくれれば、安心して進んでいくことができます。
もっと良いのは、ナビ画面のように地図(ルート)を示しながら進めてくれることです。私はこのルートのことを「シナリオ」と読んでいますが、「スケジュール」と言い換えても良いでしょう。
事前に会議の詳しいスケジュール(10分刻み程度)が示されていれば、いちいちファシリテーターがガイドをしなくても、先のスケジュールを見ながら参加者が会議を進めていくことができます。
例えば、最初の10分は説明、次の10分は発言時間、というように決めておくと「説明をまずは聞いて、発言の準備をしよう」と参加者が心がけておくことができるようになります。
会議のゴールと少し細かいスケジュールを提示するだけで、会議時間が延びなったという声が多く寄せられていますので、参考にしてみてください。
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中西 真人(ナカニシ マサト) 株式会社M&RConsulting
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