プロジェクトマネジメント(5.レビュー)
プロジェクトマネジメントの最後は、レビュー(評価)です。この評価をあなどってはいけません。弊社に研修依頼が来る理由の一つが「社内にプロジェクトは無数にあるのに、どれも検証がなされた試しがないから」です。プロジェクトが終わると”打ち上げ”がある場合もありますが、そこに慰労はあっても反省はありません。
プロジェクトが終わって、販売された商品の売れ行きや、変更された業務システムの評判によってプロジェクトの善し悪しが言われることが多いと思いますが、それは商品やシステムの善し悪しであって、プロジェクトの善し悪しではありません。そこでプロジェクトの最終段階(最後のWBS)においてプロジェクトのレビュー(評価)を行うのです。それによって、プロジェクト全体を振り返り、良かった点や反省点を明確化し、次のプロジェクトの質を高めていくことが可能となるのです。
レビューにあたって、評価の基準が必要となります。それこそが、プロジェクトのゴールです。スタート時点で決定したゴールに到達したかどうかを検証すれば良いのです。ただし、ゴールは結果ですから、その過程(プロセス)の懸賞は別途必要です。むしろ、私自身のコンサルティングの経験では、プロセスのレビューが重要な意味を持っています。プロセスのレビューは主に作成したWBSによって行いますが、計画通りの作業ができていたか、予想できないリスクが発生したのか等をチーム内あるいは組織内で共有することによって、新たな発見が得られるのです。最後もきちんと終了評価を行うことで「なんとなく始まってなんとなく終わる」プロジェクトを脱却し「しっかり始まってバッチリ終わる」プロジェクトを推進していただきたいと思います。
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400社4万人以上の指導実績があります。『人と組織の善循環』を拡げることが使命です。
研修プログラムも自ら開発し、講師として受講者が明日から実務で役立つツールの提供を心がけています。サラリーマンとしての経験とコンサルタントとしての経験をバランスさせ、理論に走らず受講者の立場や仕事内容に応じたアドバイスを心がけています
中西 真人(ナカニシ マサト) 株式会社M&RConsulting
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