働き方改革で「フラリーマン」急増中!?
サクセスボードの藤崎です。先週NHKニュースで「フラリーマン」が話題になっていました。「フラリーマン」とは、「働き方改革」が広がり、仕事が早く終わっても、まっすぐ家に帰らない男性たちのことなのだそうです。皆さんの会社には、せっかく働き方改革を導入して早帰りを実施できても、家事・育児に協力せず、自己研鑽するでもなくフラフラと喫茶店などで時間を潰し、残業したような時間に帰る・・そんな不毛な行動をとっている人はいませんか?
■子育て中のお母さんから「許せない」の声
ニュースの中で、「フラリーマン」について意見を求められた母親たちは、「許せない」と語気を荒げていました。「フラリーマン」は、仕事のストレスを解消したいとか、自分の時間がほしいといって、仕事が終わってもカフェに行ったり、本屋さんに行ったり、家電量販店に1人で立ち寄って時間を潰しているそうですが、まさにそうした“自分時間”が無いのが育児中。
ある妻が育休中のご家庭の様子が取材されていましたが、二人のお子さんの子育てで椅子に座るヒマもなく一日中動き回る妻に比べ、夫は子どもが寝るころに帰宅。私の両立研修でもリスクポイントとしてあげていますが、育休中に一度家事・育児をすべて妻がしてしまうと、その分担が当然という認識が夫にできてしまい、復職後に苦しむことになります。
ましてや、夫の会社が働き方改革を実践し、帰りやすくなっているのであれば、そのような情報も素早くキャッチして、分担を見直したほうが良いでしょう。
■パラレルキャリアやサードプレイスを持つ発想で
「フラリーマン」がもったいないのは、お子さんのいるご家庭の夫に限った話ではありません。そもそも働き方改革で、社員のワークライフバランスを図ろうという企業では、心身のリフレッシュも目的の一つですが、自己研鑽、情報収集、人脈作りなど人間的な幅を広げ、ビジネスパーソンとしてより質の高い総合力を養ってもらうことも意図しています。そのためには、たとえは、趣味やボランティア活動、地域活動など普段は接しない領域の人たちと触れ合い交流を深めたり、何らかの団体や活動に参加し2枚目の名刺を持つことも人間性やキャリアの発達につながります。
いわゆる会社・家族以外のキャリアの顔を持つ「パラレルキャリア」や、会社と家以外に“居場所”を持つ「サードプレイス」の発想を持つことも大切です。働き方改革が大量の「フラリーマン」を生まないよう、気を付けたいものですね。
- モチベーション・組織活性化
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(株)サクセスボードにて顧客企業の女性活躍推進に携わり、研修講師として活動して10年、女性向けキャリアカウンセリングを15年実施。一女の母。
私の研修は、 女性のキャリアカウンセリングの経験を活かし、同じ悩みを持つ女性たちのキャリアについて参考になる事例満載の研修です。キャリアデザインだけでなく、ビジネススキル・コミュニケーション力をアップするコンテンツを取りそろえております。
藤崎 葉子(フジサキ ヨウコ) 株式会社サクセスボード 取締役/Woman's Career事業部長
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所在地 | 千代田区 |