相手のタイプに合わせて、話し方を変える
相手のタイプで伝え方を変えると、説明力と説得力が変わる
「この間、部下に部署目標達成について話をしたんだけど、これが上手く伝わらなくてね・・・・」と、数ヶ月前に友人が話をしていました。
「どんな伝え方をしたの?」と質問をしてみると「今期目標達成のために、前向きに行動をしよう!って感じでね。」と答えが返ってきました。
この時、私は、心の中で「こいつと、部下のコミュニケーションスタイルが違っているのかな?」と感じたのです。そして、人によって認識のスタイルが異なるので、話し方を変えてみたら?とアドバイスをしてみました。
あらためて先日、その友人と酒を交わしたのですが「おまえの言っていた、話し方を変えるってやつだけど、すごいな!効果てきめんだったよ!」と、へべれけになりながら話していました。
伝え方を変えるだけで、相手の納得感をさらに引き出す。
あなたの説明力と説得力が増しますよ。
相手のタイプにはメタプログラムという意識の違いが存在する
私たちの脳は、コンピュータのようなモノで、外部から入る刺激(信号)を脳内で処理し、意識が形成されます。そして、その意識をもって、判断や決断を行い、それが言動としてアウトプットされています。
また、脳内で処理をする場合、「脳はコンピュータみたいなもの」ですから、プログラムが存在しています。このプログラムは、人によって異なり、この違いから、考え方の違いや意識の違いが生じているといわれています。
例えば、ペットボトルに半分水が入っている場合、「半分も、水が入っている!」と感じる人もいるし、「半分しか水が入っていない!」と感じる人がいるのは、脳内のプログラムの違いから発生する意識の違いなのです。
このプログラムのことを「メタプログラム」といい、約150個ほど確認されています。
メタプログラムの中には、考え方の方向性を決めるプログラムがあります。方向性とは、何かに向かって行動するとき、どのように意識が働きやすいか?といった思考スタイルです。
また、どのような状況でモチベーションが高まるか?といったことも解ります。
そして、方向性のメタプログラムは、2つのタイプに分かれることも解っています。
それは、目的志向型と問題回避型です。
方向性のメタプログラムは二つに分かれる
目的志向型は、明確な目的があることを望み、ゴールが明確であればあるほど、モチベーションが高まるといったメタプログラムです。逆に、問題回避型は、失敗を避けることを望み、リスク回避をすることでモチベーションが高まるメタプログラムです。
おそらく、あなた自身も周囲の人も、どちらかのメタプログラムを有しています。
これらメタプログラムは、コミュニケーションにも大きく影響します。例えば、目的志向型に「リスクを考えて行動してください。」と言っても、目的志向型は、前向きに反応しません。
目的志向型は、目的が明確で、ゴールが設定されていることでモチベーションが高まります。まずは「目的に向かって」や「ゴールを目指して」という言葉を伝えることで、目的志向型の意識を高めることです。そして、その後に「リスクを考慮して」と言葉を添えると良いでしょう。
【目的志向型への伝え方例】
・目的に向かって行動していこう。ただ、何があるか解らないからリスクも前向きに考えていきましょう。
また、問題回避型に向かって「ゴールを目指して行動しよう!」と話しても、前向きな反応が返ってきません。問題回避型は、リスクを考えたり、これを回避することでモチベーションが高まります。
まずは「リスクを避ける」や「問題点を意識して」という言葉を伝えるコトで、問題回避型の意識を高めることです。
そして、その後に「目的を目指して」といった言葉を添えると良いでしょう。
【問題回避型への伝え方例】
・いろいろな問題があると思いますが、これらをじっくり見据えたうえで、ゴールを目指しましょう。
いかがですか?
同じことを伝えるにも、タイプ別に言葉を選ばないと、相手には伝わりにくくなるのです。「部下に話をしても、なかなか通じない」と悩まれるリーダーは少なくありませんが、リーダーのタイプと部下や後輩のタイプが違うために、良好なコミュニケーションが成立していないケースがほとんどなのです。
相手のタイプ に合わせて、話し方を変える。
あなたの、説明力と説得力を強化する話し方。
相手のタイプ 別に、話す内容を変えてみませんか?
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坂田 和則(サカタ カズノリ) マネジメントコンサルティング2部 部長 改善ファシリテーター・マスタートレーナー
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