「問題解決の負のループ」に陥らないための方法とは?
問題解決の悪循環ループ問題。
それは、問題解決に向け議論やディスカッションを進めているのに、同じ話が何度も出現して、ループ状態になること。
そして、このループ状態は気付かぬうちに陥ることも少なくありません。
今回は、負のループ状態に陥らない方法についておはなしします。
三つの刺激を与えると、負のループに陥らない?
考えることも大切。それ以上に行動が大切。
問題解決に必ず伴うこと。それは改善です。
問題は、今までと同じことをやっていると必ず再発します。
だからこそ、今までと違った”やり方”へと改善を施した”新しいやり方”が必要なのです。
ところが、この新しいやり方を手に入れるチームもあれば、そうではないチームに分かれてしまうようです。
その違いとは、何なのでしょうか?
それは、ズバリ『行動』です。
問題を抱えるチームが取りがちなスタイル
比較的多くの問題を抱えるチームは、会議形式による問題解決スタイルを取りがちです。
もちろん、会議形式による問題解決は、問題定義を共有することなど、必要なスタイルです。
ただし、このスタイルを貫き通すチームは、問題解決能力が時間と共に低下します。
特長として、同じことを繰り返し話し始め、議論がループになっているパターンが生じやすくなるようです。
これでは、いつまでたっても解決策や改善案に届きません。
逆に、問題解決のうまいチームは、『行動』を起こします。
負のループに陥らないようにするためには、三現主義に徹することが大切。
三現主義とは、「問題を”現場へ行き” ”現物を見て” ”現象を詳細に捉える”」ことをいいますが、これらは、すぐにできる簡単な行動です。
私たちの脳は「見て・聴いて・感じる」という刺激を受けることで、その動きが活性化します。
よって、会議室で議論をしているだけの問題解決では、この三つの刺激を得ることが難しくなるのです。
だからこそ、三現主義に徹し、三つの刺激をチームで捉える必要があります。
問題を描くことも『行動』の一つ
描くとは、問題の発生状況を図示すること。問題の構造や観察した状態などを絵にすることです。
描くということは、絵を見ながら話を聴いて状況を感じ取ることができるため、三つの刺激を会議の中に生み出すことができます。
問題解決会議でよくあるシーンは、ホワイトボードに文字だけを羅列するケースです。
この状態は、文字情報だけによる議論になるため、三つの刺激を得るコトができなくなります。
考え込むチームより行動するチームの方がパフォーマンスが高い。
頭で考えたことは、図示したり、文字にしたり、形にすることで思考の質が高まります。
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坂田 和則(サカタ カズノリ) マネジメントコンサルティング2部 部長 改善ファシリテーター・マスタートレーナー
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