我々の目指してきた「グローバル人材育成」は間違っていたのか?
プロローグ
年末の忙しい一日を終えて、人事部長の中村は六本木の裏通りを歩いていた
年末は毎日のように誘われて飲みに行くことが多いので、妻に「今日も夕飯は要らない」と
言って出て来ていたので 職場に残っていた若い人と一杯やって帰ろうと誘ったが、
皆それぞれに予定があるようで 一人になってしまった
一本裏の道を乃木坂に向かって歩いていると、
ちょっと洒落た 寿司屋の看板が目に入ったので暖簾を潜った
ご主人が一人で切り盛りしているカウンターだけの小さくて、粋な店
席について
「それじゃ ヒラメ握ってもらおうか 」
「ハイお待ち 今日の中トロは最高ですよ」
「え!! 私が頼んだのは ヒラメですけど」
「何を言っているのですか 今日の中トロは脂らが乗っていて最高ですよ お勧めです 美味しいですよ」
「客の注文通り握ってよ」・・・怒っている私???
いつの間にか板前が私になって、お客の顔が本部長の顔になって 怒鳴られて冷や汗をかいて 目が覚めた
こんな 夢で正月を迎えた
_______________________________________
中村はふと考えた 一ツ橋の守島先生が仰っていた
「人事部門の仕事は、経営が必要な人材をいつでも用意しておいて
さっと出すデリバブルが仕事であると」
ひょっとすると 今自分が やっているグローバル人材育成は トップの要請に合っているのだろうかと?
いま日本中の会社で 「グローバル経営・人材育成」というテーマが話されているが
人事部門や事業部門としてトップの要請・経営の要請である「グローバル人材の確保・育成」に
こたえられているのか?どうこたえるべきなのかを5回のシリーズで考えてみたい
※本稿は、株式会社 東レ経営研究所発行の雑誌「東レセンサー」2015年1-2月号に掲載した
文書を一部修正したものです。
- 労務・賃金
- 安全衛生・メンタルヘルス
- 人材採用
- 人事考課・目標管理
- グローバル
グローバル人材・人事全般のエキスパート!入社以来一貫して人事部門を歩み、海外拠点の人事や人材開発も経験
海外赴任に関するお悩みごと、日本人の国際化と異文化理解、海外安全・リスク対応等グローバル人材関連の支援活動はおまかせください。
長年にわたる日本国内外での人事・教育部門責任者の経験を活かして、企業向けグローバル人関連の支援活動をいたします。
中村 好伸(ナカムラ ヨシノブ) リロ・パナソニック エクセルインターナショナル(株)顧問
対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 新宿区 |