新卒採用の早期離職を防ぐアプローチ
採用活動を行うなかで、「せっかく採用できた人材が早期に退職してしまう」というケースは少なくありません。そもそも、求職者は自分らしさやワークライフバランスを重要視する風潮が高まっていることから、給与を高く設定するだけでは希望する人材を獲得できないケースも増えています。
「働く」ということへの価値観が多様化している今、入社前から“企業と求職者のマッチングを高める”ことこそが採用成功につながるのです。
■早期離職の原因
早期離職が生じると、戦力ダウンはもちろん、採用や育成に投じた時間やコストが無駄になってしまったり、従業員のモチベーション低下、追加の採用活動が必要になるなど、企業にとって様々な悪影響を及ぼします。
早期離職は求職者との“認識や価値観のズレ”によって発生します。
- 仕事内容・労働条件のミスマッチ
- 人間関係のミスマッチ
- 職場環境・風土のミスマッチ
早期離職を防ぐには、まず求職者が想像していた入社前のイメージと入社後の現実のギャップを少なくすることが大切です。
そこでキーポイントとなるのが、「カルチャーマッチング」。
勤務地や給与、福利厚生などの有形価値ではなく、企業理念や社風・企業文化、働き方といった企業の根幹や無形価値の部分に共感した人材を採用することで、ギャップを抑えたロイヤリティの高い社員として活躍してくれることに期待が高まるのです。
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想いやカルチャーで採用する「社長就活」
「社長就活」は、社長自らが会社の魅力を発信し、会社の未来を託す新卒人財の採用を目指す、新卒採用手法です。スキルより企業カルチャーに合うかを重要視するため、長く活躍する人財の採用が期待できる特徴があります。
企業そのものである社長の想い(=企業理念)やビジョンを発信し、“誰と働くか”という観点で採用活動を行うことで、入社後の雇用のミスマッチを抑えることができるため、近年メディアに取り上げられるなど注目を集めています。
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■早期離職を防ぐ3つのポイント
POINT 01:自社で働くことの意義形成を行う
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自社のメリットばかり強調し、候補者を口説くことに夢中になってはいませんか?近年では新卒社員の約半数が「新卒段階から転職ありきで就職活動を行っている」と言われています。こういった学生の離職を防ぐには、採用段階から「企業の課題やネガティブ情報も理解させておくこと」「自社で働く理由を明確にさせておくこと」が重要です。学生が自社を把握したうえで、働く意味や目的を形成することで、多少のミスマッチが生じても早期離職につながることを抑制することができます。
POINT 02:コミュニケーションを取る機会を創出する
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ミスマッチを防ぐためには選考段階からコミュニケーションを図ることが重要です。そこで応募者との接点を作り、人間関係を構築しようと多くの企業が取り入れている手法が「カジュアル面談」です。
「カジュアル面談」とは、企業と応募者が相互に理解をし合い、関係性を築くための面談手法の一つです。ありのままの姿を見せ合うことで、入社後のミスマッチを防ぐことを目的としています。
形式は企業によってさまざまですが、多くの場合は自社に応募者を招き、会社概要の説明やオフィスの見学、意見・情報交換を行う面談などを実施しています。
また、近年では、面談や交流も兼ねた双方向のコミュニケーションを図ることができる就職イベントなどもあります。大型のイベントでも求職者とのコミュニケーションを取ることができますが、より密で良好な状態を早期に構築するためにコンセプト型のイベントへ出展する企業も珍しくありません。
POINT 03:伝えたい情報を適切な手段で発信する
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採用領域においてもオンライン化が進む一方で、見た目を重視したデザイン性の高いWebサイトや採用パンフレットを目にする機会も増えてきました。企業カルチャーを伝えるには企業を魅力的に表現することももちろん大切ですが、職場環境・風土をイメージできる情報をいかに伝えることができるかが最も重要です。
求職者が職場環境・風土への理解を深める機会を用意することで、ミスマッチの軽減へつなげることができます。企業が一番伝えたい情報を適切な手段で、情報発信することがポイントです。
たとえば、「採用パンフレット」だけでは文字や写真のみのため、求職者の想像で情報が補われてしまうリスクも考えられます。一方で「動画」を利用することで言葉では伝わりづらい雰囲気を伝え、職場で働くイメージを持たせることができ、入社前後のギャップの軽減が見込めます。
■まとめ
業界・職種や勤務地、給与などの条件を重要視して入社した人材は、キャリア形成やライフイベントにあわせて企業とのミスママッチが生じやすくなります。一方で、企業そのものに共感した人材はどんな変化があってもロイヤリティ高く自社に定着し続けてくれることに期待ができます。そういった人材こそが、企業の次世代を担うに相応しいメンバーとなっていくのです。カルチャーマッチした人材の採用は、長期的な視点で考えると、企業の成長につながると言えるでしょう。
■株式会社プレシャスパートナーズ 会社概要
社名:株式会社プレシャスパートナーズ
代表:代表取締役社長 CEO 髙﨑 誠司
住所:〒163-0235 東京都新宿区西新宿2丁目6番地1号 新宿住友ビル35階
設立:2008年4月
事業内容:採用コンサルティング事業・社長就活事業
※本コラムはプレシャスパートナーズのサービスサイト「プレシキ」にて掲載している記事を転載したものです。
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- 人材採用
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