英語力VS仕事力
企業においてはいろんなタイプの人がいます。
・ 英語が出来ないけど、仕事は出来る人。
・ 仕事は出来ないけど、英語は出来る人。
企業のグローバル化が進む中で、
上記の①、②を巡ってどちらを海外赴任させようか迷ったり、今後の海外要員としてどちらを重視するべきか悩む事もあるかと思います。これまで多くの企業の人事担当者の話を伺い、且つスクール運営の中で多くの社会人の英語学習者を見てきた経験から結論を申し上げますと、圧倒的に①がグローバル人材に近いと言えるでしょう。
つまり英語はまだ出来ないけれど、仕事が出来る人です。
英会話スクールを運営する私としては、英語が出来る事は重要だと考える一方で、英語なんか話せたって、何の意味も無いと感じる事があります。
会議などで、英語でペラペラとくだらない事を言う人もいれば、朴訥ながら、単語でポツリポツリと良い意見を言う人もいます。
英語が出来るというだけでは、仕事の中での必要条件を満たしません。
ですので仕事力がまだ充分に備わっていない中で、英語が上手だったとしても、低い仕事力を英語で流暢に伝えるだけになってしまう可能性があります。やはりグローバル人材を育成するにあたっては、基本的仕事力がなければなりません。
英語を話すだけでグローバルなら、アメリカ人とイギリス人は全員グローバル人材という事になってしまいます。
一方で、目標達成能力のある人に「英語の習得」という目標を渡せば、多くの人が習得に向けて戦略的に考え、達成に向けて具体的に動き出します。ですので、英語力と仕事力、どちらか一方が欠けている場合は、迷わず「今はまだ英語力がないが仕事が出来る人」を伸ばしていくのが良いでしょう。
しかし年齢が高くなればなるほど、仕事力を英語のシチュエーションで活かせない人が多くなります。誤解を恐れずに言いますと、50代になると英語学習は厳しくなる傾向があります。(もちろん50代でもガンガン出来る人も沢山います)
50代の方は今さら恥をかけない状況にある方が多く、また人を指導してきた経験が豊富なので自分が英語学習指導を受ける際、「指導の仕方」が気になり、そんな教え方では理解できない!となることがあります。いわゆる頭が固い状態になりがちです。
先述した事をまとめますと、グローバル人材の育成は20代後半から40代くらいまでの「仕事が出来る人」をターゲットにすると一番効果を上げやすいのではないかと思います。
従って、英語が上手な状態で入社してきた新入社員(例えばTOEIC800点以上)などには、まず仕事のイロハを徹底させて仕事力を向上させる必要があります。「英語が上手というだけで仕事が出来ると思うなよ」というメッセージは早めが良いでしょう。
逆に50代の方をグローバル人材化させる場合には「英語学習の為のマインドセット」が重要です。素直な気持ちで英語に取り組める心の状態がなければ、英語は習得出来ません。また、一般的に年齢と共に好き嫌いが激しくなり、「こういうの苦手なんだよね」という結論を出しがちですので、そのあたりのマインドセットをうまく構築するプロセスを育成の中に組み込む必要があります。
つまり、仕事で使う英語力を向上させるためには「マインドセット」が最も重要です。我々は試験で高得点を狙いたいわけではありません。仕事上で必要な事を伝える術を鍛えるだけです。しかもここで言う英語は、仕事そのものよりも超簡単です。
しっかり仕事に向き合う人であれば、誰でもグローバル人材になり得ます。
- グローバル
- リーダーシップ
- マネジメント
- プレゼンテーション
- 語学
たった数回の研修でTOEICを100点以上アップさせる。
留学ナシでTOEIC985点を取得したビジネスパーソン視点のコンサルが特徴
英語学習を通して学びのあるライフスタイルを提案。実務に効く研修を独特な切り口
で提供。ビジネスパーソン向けのマンツーマン英会話スクールのワンナップ英会話を
都内5校、横浜1校を運営。
海渡 寛記(カイト ヒロキ) ジェイマックス株式会社(ワンナップ英会話) 代表取締役CEO
対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 渋谷区 |