【オンボーディングコラム】あの日の約束は、今…。
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こんにちは。日テレHRの渡部です。
さて、今回から、「オンボーディング」をテーマにコラムを書かせていただきます。
オンボーディングに携わる部署の方は意外と多く、
採用担当、部署の上司や先輩社員だけでなく、OJT担当、メンター等、
企業によっては、1人の新人に対して10人ほどが関わることもあるのではないでしょうか。
当然、採用段階や入社当初は、「頑張ります!」と意気揚々と語る新入社員。
4月の入社時研修を終え、
4月末・・・5月・・・6月と日数を重ねるにつれて、、、
あれ?彼(彼女)の後ろに赤ちょうちんが見えるのは気のせい?
心なしか、ちびまるこちゃんの野口さんみたいな、顔に「シャッ」とした線が入ってない?
あの変化を、世は何と呼ぶのでしょう。
その顔で、「あの…お話があるんです。お時間いただけますか」と言われたときの、
腸のあたりが「ヒュッ」となる感じ、あの生理現象にも名前が欲しいところです。
私自身、
自社の人事採用担当者として、そしてメンバーを持つ身として、
上記の現象を幾度となく経験しました。
一番驚いたのは、、
「人材教育のコンサルタント」として入社し、
「私、新人賞を目指します」と語っていた社員が、
入社3か月、7月頃、急に1on1で語った一言です。
新人:
「決めました。私、ヨガインストラクターになります」
私:
「ちょっと待って、ゆっくり教えて。」
皆様のビックリ体験もぜひお聞かせ願いたいところです。
さて、その社員はどうなったかというと・・・
事業へのやりがいを再度見出し、離職が止まり、
部署を代表して全社会議での発表やプロジェクト運用をこなし、
他部署に引き抜かれるまでに成長しました。
オンボーディングというのは、非常に奥深いものだと感じます。
さて、今回は初回ということで、
改めてオンボーディングとは何?ということに触れていきたいと思います。
オンボーディングとは、
自社の社員(特に新卒、キャリアに関わらず新入社員)が、
理想的な成長を遂げ、一人前として活躍することを促進するための
取り組み施策やそのプロセスのことを指します。
皆様の会社では、どのようなオンボーディング施策を
実施されていらっしゃいますでしょうか?
まずは書き出してみてください。
__φ(..){Q.あなたの組織の「オンボーディング」実施施策は?〕
さて、書き出していただいた施策を見ていただいたうえで、
もう1つ考えていただきたいことがあります。
それは、あなたの会社のオンボーディングのゴールは何ですか?
ゴール、つまりKPIにちかいもの、目標です。
「いつまでに、何を/どのように」なったら、
貴社のオンボーディング施策は成功と言えますか?
こちらも書き出してみましょう。
__φ(..){Q.あなたの組織の「オンボーディング」のゴールは?〕
さて、どの程度明確に書き出せましたでしょうか?
貴社のオンボーディングに関わっている人に
「オンボーディングのゴール」を尋ねた時に、
その回答はどの程度一致するでしょうか?
オンボーディング施策を検討するステップは、
特段特別なものではありません。
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入り口であり、重要なのはやはり、「ゴールを設定すること」です。
いつまでに、どのような状態になっていれば、オンボーディングが成功と言えるのか。
そこが決まらなければ、どのような施策を踏めばよいのか、
プランを立てることは難しくなります。
上述しました私の当時の部下、
ヨガインストラクターになりたくなったサキちゃん(仮名)は、
もともと「営業職」希望で入社をしました。
しかし彼女の中で、「初対面の人と話すのは苦手」という強い抵抗感から、
入社後の研修期間中、全く成果を残せず、研修終了後、経理部に配属になりました。
経理部でルーティーン業務に携わる中で、
「私はどこに向かえばいいのか」「役に立てているのか」。
わからなくなってしまったといいます。
そんな中、ヨガに通ってみると、
「あなたは一流のヨガインストラクターになれるよ」と承認され、
役に立ちたい、社会に貢献したいという一心で、
ヨガインストラクターになりたい、という発言につながったのだと、後日教えてくれました。
「ゴールを設定すること」は、
皆にとってのしるべであるとともに、
本人にとっても、自己評価の物差しでもあり、自己研鑽に向けた北極星となります。
新入社員全体単位等、所属部単位、チーム単位など、
様々な単位で見た時のゴールを定めることからスタートし、
そして日々のコミュニケーションの中で、
個人単位のゴールをOJTトレーナーや上司と共に定めていくことが求められます。
今回は「オンボーディング」に携わる難しさ、
そして、実施施策を考えるにあたっての最初のステップについてお話しさせていただきました。
個人単位のゴールを設定するうえで、参考にしたいポイント、
「差別ではなく区別をし、贔屓ではなく個人にフィットしたゴールを定めるのか」については、
次回のコラムでお話しさせていただきます。
また、様々尽きないオンボーディングのお悩みを、
コミュニケーションの切り口からお伝えするセミナーを
7月9日に開催する運びとなりました。
こちらにもぜひお越しください!
では、また次回のコラムにてお会いしましょう!
- モチベーション・組織活性化
- キャリア開発
- リーダーシップ
- コミュニケーション
- ロジカルシンキング・課題解決
「可視化/言語化」を通して、組織・個人の【モヤモヤ】を解決することが得意技です
キャリアの中で、自社の人事・経理・商品開発に携わり、その経験を活かして組織開発・人材育成を提供してきました。「論理的思考」と「可視化」「言語化」を通して、思考をスッキリ整えることが得意です♪プライべートでは小1の壁にぶつかるワーママです。
渡部静香(ワタナベシズカ) 日本テレビ放送網株式会社 社長室 新規事業部 日テレHR コンサルタント
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