1on1導入時【最初のポイント】とは？

こんにちは。日テレHRの渡部です。

さて、今回は「1on1」をテーマに書かせていただきます。

皆様も1on1を組織に導入されていらっしゃいますか？

最近は1on1専用のシステムも増え、制度と共にシステムを導入しながら、
運用促進をしているケースも多いと伺います。

しかしながら、なかなか1on1が定着しない、
もしくは1on1が効果につながっているかがわからない、というお声も
同時に多く伺う声の一つです。

今回は1on1の中でも、「1on1を導入する際の最初のポイントとは？」という問いに対して、
ご一緒に考えてみたいと思います。

ここで、1on1の質はいったい何によって測られるのでしょうか。
つまり、1on1のゴールとしていることはいったい何ですか？
皆さんの組織ではいかがでしょうか？

よろしければお手元に書き出してみてください。

＿＿φ(..)｛Q.あなたの組織での、「1on1実施の目的」は？〕

この実施目的は、企業によって相違するものであり、
統一の答えがあるものではありません。

例えば、下記のような目的で実施をされている企業様が多いのではないでしょうか。
 

• 社員の「成長（能力、心構え、知識）」を促進する
• 上司と部下の信頼関係構築
• 部下自身の「目標達成力」を高める
• 部下自身の自律的なキャリア形成

もし1on1実施の目的が明確に言語化できていなかった企業様は、
まず1on1を通して「どこに向かうのか」を明確にする必要があります。

ちょうど先日、弊社のコーチと共に、
お客様に対して「コーチング」をご提供した機会がありましたが、
まさに、現場でのOJT担当としての1on1に悩みを抱えられていらっしゃいました。

お話をお伺いすると、下記の通りおっしゃいました。

「メンバーと仲良くなるのは得意。
上司には言えないようなメンバーの悩みを聞けるようになる。
しかし、その悩みの根本が上司にあることが多く、問題解決をしてあげられない。
いつまでたっても解決できないので、”この人に話しても無駄だ”と感じられてしまう。」

皆さんはこの話を聞いて、どこに問題があると感じられますか？

組織において、変えやすいものと変えづらいものを分けるとすれば、
上司や制度（給与、昇格、部署移動含む）は、当然変えづらいものに入ります。

相手から変えづらいものを悩みとして引き出せば引き出すほどに、
OJT担当者としては、コントロールを失うことになります。

このOJT担当者自身が「1on1のゴール」を把握していないがために、
どのように1on1を進めればよいのか、何を扱えばよいのかを整理できていない、
ということが今の問題ではないでしょうか。

つまり、1on1の質に大きくかかわる1つ目のポイントは
1on1の目的・ゴールの設定と共有です。

曖昧なゴール設定は、曖昧な選択を生み、曖昧な結果をもたらすことになります。

今に明確なゴールを設定し、
本人が明確に行動思考を選択できる状態を作るかが、1on1導入の最初のポイントです。

今回は1on1導入の最初のポイントについてお話しさせていただきました。

1on1にはこれだけではない、様々なポイントがあります。

次回のコラムでは、
「1on1を継続的に機能させるために必要な2つの要素」についてお話いたします。

また、1on1に関連するセミナーリンクを下記においておきますので、
ぜひご確認ください。

では、また次回のコラムにてお会いしましょう！